少女は、その細い人差し指だけで私を誘導した。
手首を押され、手を後ろに組まされる。
右手が左手を、左手が右手を掴むと、自然と胸を突き出す姿勢になってしまう。
太ももの内側や足首を押され、足を肩幅より少し広く開いていった。
床に落ちていた太い縄・・・綱引きのロープが足首に巻かれた。
「縛られて・・・もう動かないわね」
少女の楽しそうな声が、私の体を拘束する。
ザラザラとした触感の細い縄が、後ろに組んだ両手に巻かれる。
「ほら、これで手も動かせない・・・縛られて・・・もう抵抗できないわ・・・」
巻かれただけの縄に圧迫感は感じない。
けれど私は動かなくなった。
体よりも強く心が拘束されていた。
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