大きくて重たい金属の扉が閉まると、手を引かれて入った部屋は真っ暗になった。
グラウンドの隅にある体育館の裏・・・両開きの扉の上には 見えにくい文字でシンプルに『倉庫』とだけ書かれていた。
入るときに差し込んだ光に、体育で使うマットや跳び箱が見えた。
ボールの入った籠、いろいろな長さと太さのロープが散乱していた。
おそらく外での授業や運動会で使う用具をしまう小屋なのだろう。
私は自分を守るように両手を胸で組んでいた。
自分でもわかるほど震えていた。
立っているのもやっとだった。
足音が近づいてくる。
何も見えない。
その足音がセーラー服の少女のものだとは わかっている。
けれどどんな顔をしているのかは見えない。
左肘に少女の指が触れた。
スーツの上を、ボタンを探して彷徨っていく。
ボタンを外され、ジャケットを脱がされた。
そして指がブラウスの上を彷徨い始めて、ようやく私は声を出した。
「・・・・な・・・なにをするつもり?」
少女は答えなかった。
微笑んでいる気がした。
私を騙した時と同じ、いやらしくて艶やかな笑顔をしている・・・そんな気がした。
両手の手首を少女が掴んだ。
力は強くない・・・けれど、私はそれだけで拘束されてしまった。
動けなかった。
ブラウスが剥ぎ取られていった。
ブラのホックが外される。
何もできず、緊張と恐怖・・・そして興奮に支配されていた。
スカートのチャックが下ろされていく。
ストッキングが下着と一緒に降ろされていく。
そして私は、夜の高校の密室で、全ての服を奪われていった。
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