その日も俺は、7時ジャストにタイムカードを押した。
自転車に飛び乗り、急いでも仕方がないのに強くべダルを漕いでいった。
駅の駐輪場に自転車を止め、マンガ喫茶の入っているビルのエレベータに乗り込んだ。
受付で退屈そうに立っている男に会員証を見せ、いつもの部屋・・・前回も その前も利用した、フラットシートの8号室を指定する。
コーラとレモンティーを両手に持ち部屋に入る頃には、もう待ちきれないほどドキドキしていた。
ズボンの中では、振れなくても射精してしまいそうなほど、チンポがギンギンになっていた。
10分が経ち、20分が経ち、、、時計の針は7時45分を指していた。
何かあったのだろうか・・・
由美さんは、俺と会う日はいつも着替える・・・
自転車の速度だって俺よりも遅い・・・
でも、それにしても遅すぎる・・・
いつもなら30分には到着しているはずなのに・・・
俺は由美さんを心配しながら、けれど どうする事もできずに待ち続けた。
8時になり、8時15分になり・・・時間だけが過ぎていった。
結局、由美さんが俺の居るブースに入ってきたのは、9時を少し過ぎた時だった。
ブースに入ってきた由美さんは、暗い表情をして俯いていた。
何度も「どうしたの?」「大丈夫?」と聞いた。
そんなオロオロするばかりの俺を見て、由美さんは力なく微笑み、俺の腰に手を伸ばしてきた。
「・・・大丈夫・・・何でもないわ・・・少し疲れてるだけ・・・」
由美さんは、絶対に大丈夫じゃない力ない声で言った。
けれど俺は、そんな由美さんを心配しながらも 下半身を期待に固くしていた。
何を言えばいいのかわからず、どう心配したらいいのかもわからず、また由美さんの口に包まれていった。
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