俺は、今日も射精後の倦怠感を感じながら駅に向かった。
由美との同棲を初めて8ヶ月・・・これが毎朝の日課になっていた。
この生活を始めるため、一番の障害は両親だった。
何度も説得し、何ヶ月も話し合った。
全てを話せるはずもなく、けれど『純粋な恋愛』と言い切るには20歳とゆう年齢差が障害になった。
ようやく説得できたのは、由美の離婚から1年・・・俺が高3になった年の夏休み前だった。
18歳の誕生日を迎え、認めてもらえなくてもこのまま出て行く、だから良いよ・・・そこまで言って、ようやく両親を渋々ながら頷かせた。
そして念願の同棲をはじめ、8ヶ月が経ち、季節は由美と知り合った秋を過ぎていった。
残る問題があるとすれば、由美の子供・・・前夫に引き取られた、今年で16歳になる娘の優子だった。
幸せな家庭を壊した絶対悪・・・そんな風に俺を睨み、事あるごとに絡んでくる。
何度か由美に説得を頼んだが、やはり全てを話すことはできず効果は薄かった。
そして、その『問題』は、今朝もまた駅で俺を待ち構えていた。
※元投稿はこちら >>