待ち合わせた いつもの居酒屋・・・いつもの席に座ると、横山はもうベロベロになっていた。
真っ赤な顔で俺を睨み、けれど何も言わずにジャッキを煽った。
ダンッ
周りの客が振り返るほど、激しく音を立ててジョッキを置く。
苦々しい顔で俺を睨み、言葉を絞り出した。
「・・・見たんだろ?」
「・・・ああ」
ちっ
横山は舌打ちをした。
「ったく・・・ちょっとは敬語つかえってんだよ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
睨み合う沈黙を破ったのは横山だった。
運ばれてきたビールに口をつけ、そっぽを向いて話し始めた。
「・・・別れたってよ」
「え?」
「旦那と・・・昨日、別れたって・・・」
「・・・・・・」
「だから、今までと動画や画像をどうしようが、私にとっての最悪は無くなった・・・ってよ・・・ったく・・・俺だって別に、そんな風には・・・」
※元投稿はこちら >>