ファイルの日付が進むにつれ、由美さんの表情が曇っているように感じた。
『客』の使った使用済みコンドームを指で摘まんだ『記念撮影』でも、横山に抱かれている動画でも、それは同じだった。
快楽に悶えている最中にすら自棄的というか・・・自暴自棄のような雰囲気を纏っているように見えた。
それは、俺が初めて由美さんに呼び止められた日・・・初めて口でしてもらった日が近づいてくるにつれ濃くなっていった。
そしてある日を境に、急激にファイルが減っていった。
撮影の日時が1週間単位で・・・いや、それ以上の期間、飛んでいた。
横山に抱かれる動画の中では、激しく問い詰められる姿が写っていた。
「なんで来なかったんだよ」
「ごめん・・・ごめんなさい・・・あぁっ・・・あっ・・・あぁっ・・・許して・・・」
「7時に上がったら、俺のアパートに来いって言っただろ」
「ごめんなさい・・・あぁっ・・・あっ・・・」
「どうせ我慢できなくなってチンポを咥えに来るくせに・・・こうやって抱かれたくて押しかけてくるくせに・・・」
横山は乱暴に腰を振り、由美さんは泣きそうな顔で喘いでいた。
何度も何度も逝かされ続け、最後には卑猥な約束をして精液を受け止める。
そんな動画がいくつも続いていた。
内容はだんだんと下品に、変態にエスカレートしていった。
由美さんは悲しそうな顔をしながらも、その全てを受け入れていった。
横山は、まるで快楽や羞恥を、屈辱や背徳を 由美さんの心に塗り付けるように責めていた。
そしてとうとう、その行為が極限を迎えた。
それは由美さんが俺を避けていると感じた日の、2日前の動画だった。
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