中を覗くと、黒と紫の光に包まれたプレイルームに人影は無かった。
ただ中央に置かれたマットの上で、肉の塊が蠢いていた。
浅黒い肉塊の左右から 女の白い足が伸びていなければ、頼りないブラックライトの光では それが何かわからなかっただろう。
醜く太った中年男は、芋虫のように体を丸めていた。
腰を女の股間にピッタリと密着させ、チンポを根元まで挿入したまま ゆっくりと全身を揺らしている。
グロテスクな肉棒を1ミリも抜かず、女の体内を掻き回している。
女の体は真っ二つに折り曲げられ、太い腕に抱え上げられた膝は肩に密着している。
男の体に押し潰されていない 膝から先だけが、男のピストンにあわせてユラユラと揺れている。
「ほら・・・・見てくださいよ、あの顔・・・・」
女は男の首に両手を絡め、愛しそうに抱きしめながら恍惚の表情を浮かべていた。
押し潰され呼吸も自由にできないだろう姿勢にされ、なのにダラダラと唾液を垂らす舌に吸いついている。
太い指に髪を掻き上げられながら、首を揺らして舌を吸っている。
「ね?・・・ほら、わかるでしょう?・・・落ちた・・・あの女は・・・」
山崎の声は興奮していた。
ゴクリと生唾を飲み込んでいる。
グチュッ・・・グチュッ・・・グチュッ・・・グチュッ・・・
吉田の体が揺れるのに合わせて、卑猥な水音がしはじめた。
女の顔はさっきまでよりも濃い快楽の色を浮かべ、さっきまでよりも激しく舌に吸いついていた。
「あ、ほら・・・吉田って男が何か言ってるみたいですよ・・・あの男・・・俺の女に何を言ってるんだ・・・」
山崎は少し焦った声で呟いた。
自分がハプニングバーに連れてきた女を『俺の女』と言いながら、吉田が何を言っているのか しきりに気にしていた。
そしてそんな山崎の視線の先で、女は小さく頷き、微笑み、また頷いては吉田の目を見つめていた。
吉田の頭を愛しそうに抱きしめたまま、舌に吸いついたまま何かを答えていた。
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