壁の時計が6時を過ぎ、隣の部屋から音が聞こえなくなっても、俺は部屋に立ち尽くしていた。
ふらふらと歩き、電車に乗った。
全身は疲れ切っていたが、意識だけは興奮していた。
女の言葉を思い出していた。
ベッドの軋む音が耳から離れなかった。
ズボンの中のチンポは勃起したままだった。
ホテルをちゃんとチェックアウトできたかどうかも怪しかった。
ブロックの壁によりかかり、公園のベンチに腰掛け、休み休みしながら家に向かって歩いた。
1時間もかからないはずの道に3時間もかけ、ようやく俺は家に辿り着いた。
家に帰ると、妻はもう帰っていた。
キッチンに向かい夕飯を作っている。
そして俺に背を向けたまま話しかけてきた。
「お帰りなさい・・・今日は早いのね・・・」
俺は何も答えず、無言で妻に近寄っていった。
何かを感じたのか、妻の体がビクッと反応して固まった。
そんな妻の肩を、俺は両手で抱きしめた。
「ど・・・どうしたの?」
妻はそう言いながら右手に持っていた包丁を置いた。
そしてその右手を俺の股間に伸ばした。
恐る恐る、妻が俺の状態を確かめる。
俺の腰の上で、細い指がゆっくりと上下に揺れる。
ズボンの中で、チンポはまだガチガチに固くなっていた。
ふっ・・・と妻が息を吐いた。
俺のほうに振り返り「嬉しい」と囁いた。
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