次の週の週末、俺はまたベッドの中で妻に手を伸ばした。
指先が触れただけで妻が俺に身を寄せる。
もしかして妻も求めていたのか?
そう思ってしまうほど、妻の体はすでに熱くなっていた。
「・・・なぁ・・・今夜もいいかな?」
いつもと同じように、ゆっくりと時間をかけて全裸になってから聞いた。
もちろんその質問はセックスをするかどうかではなく、今夜も『妄想セックス』についてだった。
真っ暗な寝室の中、妻が無言で頷いたのが シーツの擦れる音でわかった。
「じゃぁ・・・どんな話にしようか・・・」
全裸で横たわる妻の胸を撫で、固くなった乳首を指で転がしながら話を進める。
Fカップの大きな乳房は、もううっすらと汗ばみ始めていた。
「久しぶりに電車で痴漢された話をしようか・・・それとも、少し乱暴に公園で何人かに襲われちゃった話とか・・・」
俺は、自分が本当は何を望んでいるか気づいていた。
けれど口からは全く違う内容ばかりが出てきてしまう。
望んでいるのに、認めてしまえば取り返しのつかない何かが起こってしまうような不安も感じていた。
そんなはずはないのに、何も起きるはずがないのに・・・
「・・・・・・あの・・・あのね・・・・」
「・・・・・うん・・・」
俺はもう、妻が何を言おうとしているのか気づいていた気がする。
そしてその通りの言葉を妻は言った。
「あの・・・・吉田さん・・・の話でもいい・・・?」
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