夜になって、家でくつろいでいる夫に痴漢専用車両の話をもちかけてみた。
「ねぇ、あなた。今度ね、在来線で新しいサービスが始まることになったのよ!」
「在来線って、景子の職場は新幹線だったよな?」
「そうなんだけど、私たちの活躍ぶりが認められて在来線でもやってみてくれないか…ってね」
夫は怪訝そうな顔で…
「だけど景子、在来線にはワゴン販売とかないだろ」
「そうね。混雑した在来線で私たちがやるのは痴漢サービスよ!痴漢をされたり…痴漢をしたり…」
「マジか!?」
「やっぱりダメかしら…」
「…いいんじゃないか。俺も乗ってみたいかも…」
「えっ!?あなたって、痴漢の趣味があるの?」
「そうじゃないけど…景子…お前を痴漢してみたい」
「あなた…」
「嫌か?」
「ううん、想像しただけで私、興奮しちゃった。夫であるあなたに…妻の私が痴漢されちゃうなんて…
公私混同しちゃいそう」
「まあ、そんなサービスに公も私もないような気がするけどな」
「ふふっ、あなたって案外冷静なのね。ちなみに私以外にもチーフパーサーの松永さんや、同僚の斉藤さんも一緒だから…間違わないでね」
「どうかな…間違えたらダメか?」
「う~ん、わからないけど、それはそれで興奮しちゃうかも…」
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