先ほど、雪江に飲ませたワインにも、今塗っているローションにも、日本では禁止されている強力な媚薬が仕込んであるのだ。
「そろそろ、いいころじゃないか?江上」
「そうだな、もう十分過ぎるくらいに効いてるんじゃないか!と言うより、ちょっと量が多過ぎだろうな!なはは‥‥」
「ああぁん‥‥おかしくなりそうなのぉ!もう‥なんとかしてくださいぃ‥ううぅぅ~~」
「そうか?じゃあ、なんとかして欲しかったら、雪江は俺たちの言うことを何でも聞くか?」
「んああぁぁ‥んくぅぅ~ん‥な、なんでもしますからぁ‥どうにかしてくださいぃ‥‥雪江おかしくなっちゃうぅ‥はうぅん」
「そうか、じゃあ、この契約書にサインをしたら、雪江の望む通りに何でもしてやるからな!」
雪江は抱き上げられ、テーブルに置かれた契約書を見せられた。もう、欲情にかられて契約書の内容など頭に入らなかったが、とにかく一刻も早くこの疼きを沈めてもらいたいために、佐藤に言われるままにサインをしてしまった。
それからの三人は狂ったように乱れ、バイブやローターを駆使しても、流石の彼らも根を上げてしまうほど、雪江の欲情は留まるところを知らずに、悶え逝き狂った。
三人が疲れ果てて、身動きをしなくなった部屋には、只ならぬ汗と淫臭が立ち込め、その行為の異常さが常ならないことが窺い知れた。
佐藤に送り届けられた雪江は、性も根も尽き果てたかのように、そのまま暗い谷底に落ちて行くように深い眠りについた。
翌朝になっても、雪江の欲情は治まらず、仕事を休むことを伝えた後に、ひとり布団の中で昂まりを慰めていた。
突然、インターホンが鳴ったので出てみると、二人が立っていた。いつもは携帯で呼び出されて、近所で待ち合わせするのだが、今日は直接家まで押しかけて来てしまったのだ。
「ど、どうしたんですか?」
「やっぱり居たな!昨日の雪江の乱れっぷりからしたら、今日は仕事にならないなと思ってさ!」
「帰ってください!家には来ないでください!」
「おおお~、随分と嫌われたものだな!昨日あんなに喜ばせてやったのに。大丈夫だ!おまえの家では犯さないでやるから。早く入れろ!それとも大声で喚いてやろうか?」
「あああ‥‥」
雪江は仕方なく彼らを招かざるを得なかった。
彼らは家に入り込んでも、特に傍若無人に振る舞うことなく、リビングで大人しくお茶を飲んでいた。雪江は彼らが何を企んで家までやって来たのか心配になり、
「今日は、何しにいらしたんですか?!」
「まあ、そんなに気色ばるなよ!昨日雪江と交わした契約書を、まだお前に渡してなかったから、わざわざ持って来てやったんだよ。」
「契約書って‥‥‥‥‥あっ!」
雪江が媚薬で悶え狂っている時に、彼らに何か書かされた記憶を微かに思い出した。
「これが昨日雪江と交わした契約書だ!ここに証人もいるから、知らないと言うことにはならないからな!」
雪江は慄きながら、その契約書に目を通した。
契約書には、佐藤の淫乱な奴隷妻になり調教を進んで受けること、呼び出しを拒否しないこと、肉体の改造を命令されても拒否しないこと、指示した誰とでもSEXをすること、家庭よりも調教を第一として生活すること、そして最後に雪江の所有権は佐藤であることを認めると、それぞれ条文で書かれており、雪江のサインと拇印が押されていた。
雪江は、そのおぞましい文章を読み、絶望感で打ちひしがれてしまい、恐怖から身体がガクガク震えてしまった。
「私はこんな契約書だと思っていませんでした!こんなの嘘です!!!」
「何を言ってるんだ!ちゃんと雪江のサインと拇印が押してあるだろう!」
「ああぁぁ‥‥‥‥そんな‥‥」
「まあ、そう言うことだ!雪江がどうしても嫌だと言うのなら、この契約書やこれまで散々撮った、雪江の痴態の写った写真を近所にばら撒くからな!」
「いやぁ~っ!それだけは止めてください!」
「じゃあ、この契約書通りに俺たちの奴隷妻として、これから調教してやるから、楽しみにしておけよ!!」
そう言って彼らは帰って行った。
(続く)
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