その頃、夫は会社で妻へのイタヅラを画策していた。
昼休み時間、愛妻弁当を食べ終えると同僚の山本が話しかけてきた。
「河上、おまえ、いつもあんな美人な奥さんが弁当作ってくれて羨ましいなぁ~」
山本は同期だが、いまだに独身を貫いている。
「何言ってんだよ、美人かどうかは個人の価値観で変わるし、もしかしたらとんでもない裏の顔を持ってるかもしれないんだぞ」
「河上、おまえの奥さん、おまえの結婚式の時に見ただけだが、真面目そうで清楚な美人さんだったことは間違いないぞ!まさか、裏の顔があるのか!?」
山本が食い付いてきた。
「山本、おまえ…確かめてみるか!?」
「はっ!?確かめてみるってどういうことだ!?河上、おまえ正気か!?」
「もちろん正気だよ、景子の携帯番号教えるから…確かめてみてくれ」
こうして、冗談ぽく妻へのイタヅラ話を持ちかけてみると、山本はすっかりやる気満々になっていた。
「河上、こんな感じでいいか!?」
山本は夫にショートメールの文面を見せてきた。
「このメールは、裏の顔を持つ変態人妻限定で発信されております。
間違って届いた場合は、お手数ですがすみやかに削除願います。
ただし、変態人妻はただちに返信しなさい!」
「山本、いいじゃないか!おまえ…まさか、日頃からこんなメールしてるんじゃないだろうな!?」
「んなバカな~妄想力だよ!妄想力!」
「そうか、わかったよ、確かめてみてくれ」
山本は一瞬ためらったが、メール送信した。
私は昼食を終えて洗い物をしていると、メール着信のバイブを股間に感じた。
私はスマホではなく、あえてガラケーを使っている。
家にいる時は、亀甲縛りの縄で股間に密着させているから、その激しい振動は確実に感じてしまう。
股間から携帯を取り出して届いていたショートメールを確認した。
「えっ!?何よこれ!?だれから!?」
普通なら、この手のメールは瞬殺で削除するけど…「変態人妻限定…ただちに…」
この言葉から逃れられない。
「はい、なんでしょうか…」
返信してしまった。。
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