職場に戻ると地域コミュニティ課の課長から仕事の指示があった。
「田村さん、河上さん、ずいぶん遅かったですね。人事部で何かありましたか。」
「あっ、課長、遅くなってすみません。大丈夫です。河上さんも丁寧に対応されてました。」
「そうですか、それはお疲れさまでした。さっそくですが、おふたりで地域パトロールお願いできますか?もちろん警察のほうでも定期的にパトロールしてくれてますが、私たちも地域に密着して治安や風紀を維持する必要がありますからね。おとり捜査ではないのですが、田村さんや河上さんみたいに普通の主婦の雰囲気の女性なら、変質者も油断するでしょうからね!くれぐれも安全第一でお願いしますね。」
「はい、課長、大丈夫です!河上さんとパトロールに行ってきます!」
恭子さんは私にウインクしてニッコリ微笑んだ。
「ふふ、私たちのほうが変質者なんだけどねっ」
恭子さんが耳打ちをしてきた。
私たちはごく普通の主婦の雰囲気のまま、近くの女子高の通学路のパトロールに出発した。
「景子、通学路の路肩に停まっている車は要チェックよ!」
「恭子さん、私たち何をチェックするの!?」
「何言ってんのよ!わかってるでしょ~車の中で女子高生にペニスを見せつけるヤツがいるのよ!」
「で、私たちは…何をするの?」
「見てあげるのよ!射精するまで…驚いたフリをして見てあげるの。逃げたら違う場所でやっちゃうから」
「なるほど~射精させてしまえばいいのね」
「ふふっ、景子が言うと痴女みたいね。最初は一緒にパトロールしましょう。
ほらほら、あの車…怪しいわ」
恭子さんは私を連れて、路肩に停まっている車にゆっくり近づいて中を覗き込んだ。
「ほらっ景子っ見て、やってるわよ!」
車の中を覗き込むと、真面目なサラリーマン風の男性がシコシコしていた。
あぁ、なかなか素敵なペニスだわ…
恭子さんも微動だにせずガン見している。
なんだか私たちのほうが覗き行為の犯罪者みたいだわ…
「そろそろよ」
恭子さんは変質者が逝くタイミングがわかるらしい。
彼は私たちと目を合わせないまま…高々とスペルマを噴き上げた。
恭子さんは車の窓を優しくノックして彼に声をかけている。
「今日は見逃してあげるけど次はないわよ!公の場所でシコシコするのはやめなさい!」
恭子さんは諭すように忠告した。
私は…マゾや変態意識が抑えられなくなって…
「射精見て欲しくなったら私に連絡して!」
私は彼に名刺を渡してしまった。
臨時職員として作ってもらった名刺、初めて渡すのが変質者になるとは…
「河上さんっ!そんなことしたらダメよ!」
私たちが言い合ってるうちに、車は勢いよく立ち去ってしまった。
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