翌日、私は市役所にやってきた。
市の臨時職員の募集に応募して面接の日時が指定されていたからだ。
もちろん、夫にも了解はもらっている。
案内された会議室に入ると、いかにもお役人らしい雰囲気の中年男性が座っていた。
「では、そこに座って自己紹介からお願いします。」
面接官は私を舐めるように上から下まで眺めながら言った。
「あっ、はいっ!河上景子と申します。専業主婦をしています。」
「ふむ、河上景子さん、ずいぶん艶っぽい雰囲気ですが、おいくつですか?」
「はい、45歳です。」
「ほぉ~お歳頃ですなぁ」
「お歳頃?おっしゃられている意味がよくわかりませんが…」
「河上景子さん、あんた…真面目な顔してるけど変態人妻なんですよね。
あなたもよく知っている自治会長の梅本さんは、ここのOBであり、私の知人でもあるんですよ。」
「そ…そうだったんですね。。だったら、私は不採用ですよね。
お時間を取らせてしまって申し訳ございませんでした、私は失礼させていただきます。」
私はうつむいたまま立ち上がった。
「何を言ってるんですか、面接はまだ終わっていませんよ!座ってください。」
「は…はい…」
私はヨロヨロしながら座った。
「河上さん、あなた…今も、してるんですか?」
「えっ!?してる!?」
「とぼけないでくださいよ!私はこれをあなたに質問したくて…何度も抜いたんですからね!」
「し…しています。」
「やっぱり…してるんだ。梅本さんが言ったとおりの変態人妻なんだな…しかもマゾな変態人妻。
あんたみたいな、真面目な顔した普通の雰囲気の主婦が…ドマゾな変態人妻だなんて。。
どれだけ抜いても抜き足りないですよ!」
「もう、やめてください。不採用で結構なので帰らせてください!」
「本気で言ってるんですか?ドマゾで変態人妻の河上景子さんっ!」
「…」
「ほらほら~股を開いてスカートの中を見せてご覧なさい!」
私は催眠術にかかったように、面接官の前でスカートの中を披露した。
「イヤラシイ!亀甲縛りしてるうえに、股間に携帯を…」
ブブ~ッブ~ッブ~ッブブ~ッ…
その瞬間、股間の携帯のバイブが激しく起動した。
「ひひぃぃやっ~ん、こんな時にぃ~」
「こりゃ、とんでもないスケベ奥さんだな、採用決定ですよ!」
「えっ!?ほんとですか!?」
「人事部長の私が言うんですから、ほんとうですよ!
ただし…あなたには、いろいろ…やってもらいますよ。河上景子…呼び捨てでいいよな!?」
「はい。部長、ご指導宜しくお願い致します。」
「今日は私も忙しいから帰っていいですよ。詳しいことは後日、担当から説明しますから」
「あっ、はい、本日はありがとうございました。」
とんでもない展開になっちゃったけど…めちゃくちゃ興奮しちゃった。
あっ…ヤバい。。そういえば、携帯メール着信してたんだったわ。
だけど、あのバイブの振動パターンは…夫からだ。
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