「ちょっと・・・私にばっかり飲ませてない?」
5人の男が、何回ビールを注いだだろうか。
温泉旅館の小さなグラス・・・飲んだ量は、まだ瓶ビール2本ほどだったが、由美さんの浴衣はすっかりはだけでいた。
もう由美さんがグラスを下ろしても、胸の谷間が見えている。
ビールを煽れば、あと少しで乳輪の色が見えるのでは・・・と思うほど開いていた。
横坐りに座った由美さんの浴衣の裾からは、もう左膝が・・・太ももの内側が見えている。
「・・・そんな事ないよ」
またビールが注がれる。
由美さんがグラスを煽っていく。
浴衣の前が開いていく。
由美さんの横顔は、興奮の色に染まっているように感じた。
「・・・何か、悪いこと考えてる顔ね?」
「悪い事なんて・・・そんな・・・なぁ?」
由美さんに見つめられた達也が、他の男に助けを求める。
「あ、そうだ由美さん・・・あれ、覚えてる?」
「・・・あれって?」
話し始めた春樹に救われた達也が、また由美さんのグラスにビールを注ぐ。
「アレだよ、アレ・・・こないだの会合の後に見たビデオ・・・」
春樹は、自分が居酒屋で見せたビデオの話しをしていた。
居酒屋のテーブルに置かれたタブレット・・・その画面には男達に輪姦される女が写っていた。
「アレ・・・興味ある・・・って言ってたよね?」
由美さんは春樹の目を見つめたまま、無言でグラスを口に運んだ。
太ももに手を乗せた達也をキッと睨んだが、何も言わずにビールを飲んでいった。
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