【草太・28歳】
平日の水曜日、10時を少し過ぎた頃にインターフォンが鳴った。
来客の心当たりのない私は、少し首をかしげながらリビングの壁に向かっていった。
そして小さなディスプレイに写る草太君の顔を見て、無意識に微笑んでいた。
「どうしたの?こんな平日に・・・仕事は?」
「あ・・・今日は、休みだったから・・・」
草太君は3人掛けのソファーの真ん中で、小柄な体をさらに小さくしてモジモジと座っている。
(・・・可愛いわ・・・お茶を出したときは、あんなに私の胸元を見つめていたのに・・・)
そんな事を思いながら、私は一人掛けのソファーに、閉じた両足をわざと草太君の方に向けて座った。
「・・・・あ・・・・あの・・・・見たんだ・・・」
「・・・・・・見たって・・・なにを?」
「公園で・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・最初は健二が来て・・・・で、由美さんと・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・で、二人でトイレに・・・・二人とも・・・・男子トイレの中に・・・・」
「・・・・・・それで・・・中も見たの?」
私の声に肩をビクッとさせた草太君が、真っ赤な顔をゆっくりと上げていった。
そして私を見て固まった・・・
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