連絡したのか・・・本当に・・・・・してしまったのか・・・・
・・・・男に・・・健二ですらない男に・・・・本当に連絡を・・・・
健二に言われた通りに・・・・犯されながら約束した通りに・・・・
連絡すれば何があるか・・・・どんな事をされるか、あんなに言われて わかっているのに・・・
どんな男に・・・・いったい誰に・・・・どんな言葉を送ったんだ・・・・
・・・・・何を対価に・・・・
妻の言い訳を聞きながら・・・いや、扉を開けた時から・・・妻の顔をみた瞬間から・・・いろんな言葉がグルグルと回っていた。
何をするのかは、嫌というほど聞かされていた。
どんな可能性があるのか・・・何をされる可能性があるのか・・・・妻を犯す健二の声で、何度も何度も聞かされた。
・・・健二に精液をねだりながら、妻が何度も言い続けていた。
引き止めなくては・・・・・・今度こそ・・・今こそ、止めなくては・・・
簡単だ・・・・理由は何でもいい・・・・どんな理由でも引き止められる・・・・簡単に止められる・・・
なのに、俺が言ったのは「わかった」だった。
妻は、少しほっとしたような顔になった。
そして、さっきよりも少しだけ明るい声で「じゃ、行ってくるね」と言った。
俺は扉の前に立ち尽くしたまま、玄関に向かう妻の後姿を眺めていた。
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