フラフラと後ずさり、そのままベッドに倒れ込んだ。
小さく激しく息をしながら、激しく心臓を脈動させながら仰向けに寝転んだ。
心臓の鼓動が耳の中で鳴り響いていた。
視界は、グニャグニャと歪みながら回っている。
なのに俺の耳は、昨夜のリビングの音を聞いていた。
俺の目は、目の前の天井を見ながら昨夜のリビングの光景を見ていた。
後輩は肩で息をしている。
両手を後ろについて天井を見上げている姿勢から、射精後の気怠さが伝わってくる。
吹き出した汗が、頬から顎に垂れていった。
妻はまだ、後輩のチンポを咥えている。
口に入りきらない根元の10センチほどが、ゆっくりと柔らかくなっていっても まだ吸い付いたまま、ゆらゆらと頭を揺らしている。
んっ・・・んっ・・・んっ・・・と鼻を鳴らし、時折 チュゥゥッと音を立てていた。
あの時、俺の意識は確かに途絶えた。
まるでスイッチを切ったように、目の前が一瞬で真っ暗になった。
けれど・・・開いたままの目は、すべてを映していたのかもしれない。
耳は音を聞き、鼻は臭いを嗅いでいたのかもしれない。
そう思うほど、それはリアルな妄想だった。
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