その夜、夫人から言われた予想は、少し外れた。
四人での夕食の席で、蓉子は克司から、夫人は玉置から、それぞれの夫に命じられ、その場で裸にさせられたのだ。
裸を他人に見られることに慣れている夫人は、片手で前をさりげなく隠す程度だったが、蓉子は昼間にヌードでモデルを勤めたにも関わらず、羞恥に緊張して、両手で胸と下を必死に押さえて隠そうとした。
そんな妻達を床の間の前に並べて立たせ、夫達は酒を酌み交わしながら観賞する。
「さすがに奥さんは、長年モデルをしてるだけに、こうして見るとスタイルも肌もきれいですね。」
「妻の事を誉めてもらってうれしいよ。
しかし、君の奥さんの可愛らしさも、充分自慢する価値があるんじゃないかな。」
「いやいや、僕は可愛いと思うんだけど、自分では弛んでるって気にしてるみたいなんです。」
「歳を取れば、誰だってしかたないよ。
でも、それでもきれいだ、それでも可愛い、って感じられるかどうかが重要だね。」
「それ、分かります。
今の奥さんの表情なんて、神話に出てくる女神様みたいに思えますよ。」
「顔だけじゃないんだ。
今、二人とも乳首を硬くしてるじゃないか。
これも、可愛いと思わないかい?」
「そうですよね。
嫌いな男から脱がされてるのなら、こんなにはならないと思うし。
これって、やはり僕達の事が好きだ、愛してるって証拠でしょうね。」
「いや、本当に君は僕の持つ夫婦の価値観を良く分かってくれてる。
女性二人には悪いが、もう少し酒のつまみになってもらおうか。」
そんな会話をしながら、男二人は盃を重ねた。
蓉子は胸を片手で隠していたが、たしかにその掌の下で、乳首はこりこりと硬くしこっている。
そして、反対の手で押さえている女として一番恥ずかしい部分も、じわーっと湿ってきているのを認めざるを得なかった。
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