何度かの休憩を挟み、玉置は蓉子を立たせたり椅子に座らせたりと色々なポーズを試してみた。
その都度、蓉子は極度の緊張を強いられ、ついに夫の座るソファーに座ろうとした時、お尻が完全にソファーに乗る前に腰を下ろしてしまい、バランスを崩して倒れ掛けた。
幸い横から克司が咄嗟に手を引いたので、蓉子はソファーに横倒しになるように倒れた。
頭を夫の膝に乗せ、足をソファーの反対側に投げ出したような格好で、片足はソファーの上、もう片足はソファーから落ちたように床に届いている。
太股が少し割れ、足先の方から見れば、股間も見えそうな開きかただった。
片手の肘から先を裏返して自分の目を隠し、反対の手は身体に沿って伸ばしていた。
「それ!そのポーズ!」
玉置は興奮した口調で言うと、直ぐに数枚の写真を撮った。
もちろん足元の方からの撮影も行った。
「熟女なのに、あどけないとも思える姿勢で横たわる女。
その前には、愛する男から散々可愛がってもらって疲労を感じ、表の表情はまだそれが続くのかと困惑もしている。
しかし、隠した目の奥と同じ、心の中は愛する男にもっと自分を捧げたい、自分の身体を楽しんで欲しい、と思っている。
それは淫乱なようで、実は熟女の可憐な女としての真心。
そんなイメージを奥さんに求めてたが、やはり間違いなかった。」
玉置は、克司からしたら誉めすぎではないかと思われるくらい妻を誉めてくれた。
写真に続いて、素早くスケッチブックに素描する。
全身像から、手先、足先、腕の下に見えている顔の一部である鼻や唇、そして僅かに開いた太股の合わさる部分。
蓉子は玉置の視線と共に、夫と玉置夫人の視線も全身に感じていた。
恥ずかしい..。
単純な羞恥から、次第に息苦しい程の緊張が心を支配する。
見られてるわ、私..。
こんな見苦しい裸を..。
ああ..、貴方。
助けて..。
その夫さえも、一緒に突き刺さる視線を蓉子に浴びせているのだと思うと、今度は視線だけで夫から責められているような錯覚に陥ってくる。
いやだわ..、私ったら..。
しかし、蓉子は一度意識し始めると、夫から晒されて責められている、と言うイメージから逃れられなくなった。
心の中で広がったその思いは、やがて蓉子の身体にも影響を表し始めた。
呼吸が荒くなる。
顔だけでなく、身体全体が熱く火照るように感じる。
胸全体が張ったようになり、乳首が硬く勃起する。
そして..。
同席して蓉子を見守ってた玉置夫人は、懸命にクロッキーをしている夫に、
「貴方、蓉子さんもかなり疲れてるわ。
少し休ませてあげて。」
と言った。
夫人は、蓉子が懸命にポーズを続けながら、小刻みに腰を動かし始めたのに気がついたのだ。
自分にも経験があることだった。
夫人はガウンを蓉子に掛けてあげると、抱き抱えるようにして上半身を起こしてあげた。
恥ずかしがる蓉子に、優しく声を掛けてあげる。
「あそこ、潤ってしまってるのね。
大丈夫。タオル敷いてあげるわ。」
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