背面座位。
そんな体位の名前は知らないが、蓉子は普通の夫婦が滅多にしない姿勢で、夫から挿入されたのを察した。
どうすれば良いの?
腕を縛られてるし、両足も夫の膝の上に股がっているから、踏ん張ったりして動けないのに。
しかし克司は、妻を動かせようとは思わなかった。
いや、二人ともあまり動かずに、自分の射精を引き伸ばしたいとも思っていた。
直ぐ射精して、この刺激的な二人の時間を早く終わらせたくはない。
だから克司も、下から突き上げるような動きは、積極的にはしないつもりだった。
かわりに、両手を伸ばして、妻の乳房を揉みしだき、乳首を摘まんで再び責めた。
それだけでも、ついさっきまで爪楊枝で責められていた乳首は、再び味わわされたいやらしい痛みにビンビンと勃起し、口に咥えさせられたショーツの下から、
「うっ、うーっ!ううっ!」
と悲鳴にも似たうめき声が漏れ始めた。
克司の意地悪の目標は、乳首だけではない。
片手を下に伸ばして、結合部の直ぐ上で、これも限界以上に勃起した敏感な女の蕾、クリトリスを直接指で剥き上げ、摘まんだのだ。
これでは膝に座らされた蓉子も、動くつもりはなくとも、腰を動かさざるを得ない。
最初のうちは、クリトリスを虐められる痛みから逃れようと無意識に腰を動かしていた。
しかしその動きが、やがて蓉子自身の子宮にいやらしい刺激となって響いてくる。
それが激しくなるにつれ、蓉子には
あっ、中で..、あの人のあれが..、暴れているわ..。
と感じられるようになってきた。
やがて、蓉子の視界にピンク色の靄がかかり、頭の中も、ただ、
この人が..、夫が..、好き...。
としか考えられなくなった。
さらに大きな快感の波が連続して打ち寄せて来て、蓉子は何度も絶頂を迎えては気を失うことを繰り返していた。
最後に意識が途絶えてから、どのくらい経ったのか分からない。
蓉子は夢を見ていた。
目の前に、1人乗り裸の女が横たわっている。
この人、ぼーっとした顔だけど、もう体型も崩れてるし、太り気味のおばさんだわね。
こんな女の人が出てくるなんて、変な夢..。
あら、この人縛られてるのね。
乳房を上下から挟まれるように縛られてるわ。
そんな体型では、縛られてる方が、可哀想って少しは殿方の同情を引くかもしれないわよ。
あっ、男が来たわね。
まあっ、こんな熟女の乱れた髪の毛を、手櫛で撫でてあげてるわ。
そんな見苦しおばさんを、可愛がってあげることなんか無いのに..。
そんなおばさんでも、この男の人は、抱いてやるつもりなのかしら?
あら?すごい体位ね。
女体を横向きにしたまま、片足は床に投げ出したまま、もう片足を高く持ち上げてるわ。
女の一番恥ずかしいところを丸見えにするのね。
あっ、その丸出しのあそこに、そんな立派な一物を宛がって..。
その姿勢で入れてあげるつもりかしら?
あれって、帆掛け船とか言う体位?
横向きの身体にあんな立派なのを挿入されたら、きっと裂けそうで痛いわよ..。
でも、あの私みたいに地味なおばさんが、男から抱いてもらえるんだから、痛くても我慢しなくちゃね..。
あっ、男の人が腰を激しく打ち付けて..。
その途端に、蓉子は膣の裂けそうな痛みに、一瞬で夢から覚めた。
いや、自分では夢を見ているつもりだったのに、実際は夢うつつの状態で、目の前にあった姿見に写っている自分自身の姿を見ていたのだ。
はっきり目を覚まし見れば、そこに見える女は、確かに蓉子自身だ。
口には未だに青いショーツが押し込まれたままだ。
夫は高く上げた蓉子の片足を抱き抱えて、横向きの蓉子の淫裂に自分の腰を激しく打ち付ける。
蓉子の裂けそうな膣口の痛み、突き破られそうな子宮の痛みは、直ぐに快感に変わった。
また、また逝っちゃう..!
あの人に..、してもらうばかりで...、申し訳ないわ..。
あっ、もう...、もう....
蓉子の意識は、再びピンクの雲の中へと消えていった。
克司は妻の身体の中で射精したいのを、強い精神力で押さえながら、時間を掛けて妻を責め、可愛がった。
克司に突かれながら、妻は時々薄く目を開けるが、また直ぐに閉ざしてしまう。
その顔も普通の常識では、けして美しいとは言えないだろう。
口を塞がれているせいか、荒い呼吸をする度に鼻の穴が大きく広がる。
丸められたショーツを押し込まれた口の奥からは、絶え間なくうめき声が聞こえた。
顔の表情全体も、グラビアやAVで見た女優のような恍惚とした美しいものではない。
もっと生々しく生臭いものだった。
しかしそんな妻を見て克司は、可愛い..、もっともっと可愛がりたい..、と思うのだ。
可愛がると言っても、実際にやっている事は、激しく腰を妻の淫裂に打ち付ける拷問のような事だ。
しかし克司は、それをしながら
「蓉子!蓉子、可愛いぞ。
俺の蓉子!」
「耐えられるか?この責めに耐えられるか?
耐えてくれるのか?」
と、自分もうわ言のように言い続けた。
やがて、大きく腰をグラインドした時、それまで我慢していたものが切れて、克司は妻の胎内に射精した。
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