克司の指は、蓉子の股間を隅々まで蹂躙した。
ビラを摘まんで引っ張り、クリトリスの包皮を剥き上げ、膣に指を差し込んで掻き回した。
自分としては、かなり乱暴な気がしたが、妻の口からは「いや!」とか「やめて!」とかの悲鳴は上がらなかった。
それどころか、両足を閉じて股間を庇おうともせず、かえって自分から両足をがに股に広げ、腰を突きだして、克司が指を動かしやすくした。
克司が妻の膣に人差し指、中指の二本を突き立て掻き回し、親指でクリトリスを捏ね回すと、蓉子は苦し気な「くーっ!」「うっ、うう!」と喘ぎ声をあげ始めた。
克司が顔を上げて下から仰ぎ見ると、蓉子は固く両目を閉じ、歯を食い縛っていた。
さらに続けると、妻の腰が独りでにガクガクと震えてきた。
これは..、もしかしたら。
克司は更に指の動きを激しくする。
「あっ、あっ、あっー!」
妻の断末魔のような悲鳴が聞こえた。
同時に、蓉子は膝から床に崩れ落ちた。
慌てて克司が抱き止める。
克司の腕に抱かれた蓉子の顔は、絶頂に達した硬直を示してた。
目は閉じていたが、肩で荒い息をしている。
小さく口を開け、まだ「ああ..、ああ...」と小声で呟くように喘ぎ続けていた。
両手にずっしりと重い妻の縛られた裸体の柔らかさ、温かさが、克司にとっての蓉子の存在がどれだけ大切なのかを実感させた。
しばらく夫の腕に抱かれて、やっと蓉子は気がついた。
「あっ、ごめんなさい!私..」
慌て抱かれた夫の腕から起き上がろうとするが、両腕は縛られたままなので、上手く起き上がれない。
やっとのことで身を起こすと、再び蓉子は克司の前に正座した。
克司は自分のズボンとトランクスを脱ぎ、ガウンの前をはだけた。
今日の克司のぺニスは、40代の男性にしては急角度に勃起し、自分でも痛いくらいに硬くなっている。
「咥えて。」
克司はそう命令して、腰を蓉子の方に突きだした。
克司、蓉子の夫婦は、ほとんどフェラチオの経験がない。
ずっと前、蓉子が娘を妊娠した時だが、安定期だが膣への挿入に苦痛を感じ、夫とのセックスを嫌がった。
その時に克司は、妥協策として妻にフェラチオを望んだのだが、元々潔癖症で、自分の股間や夫のぺニスに対して不潔感を持っていた蓉子は、一緒に入浴した時に一度応じただけで、それ以来全くしたことはなかった。
しかし最近読むSMの経験談や妄想で、殆どのM女の投稿者は、ご主人様に対するお口でのご奉仕やフェラチオを経験している。
M女として、ご主人様の性器を口で清め、快感を与えるのは、当然の義務、行為であるかのようだった。
夫のぺニスに顔を近づけると、ツンと臭いが鼻を突いた。
夫の汗と尿と、そして溝等にこびりついた恥垢の臭いだ。
妻は、奴隷妻になった蓉子は、これを口に含めてくれるだろうか?
克司は少し不安だった。
しかし、蓉子は躊躇いなく口を開き、夫のぺニスを口に咥えた。
蓉子にとって、これまで夫を性的に満足させなかったのは、妻にとって大きな罪だった。
それを購う為に、夫のぺニスを咥えるのは、興奮する贖罪だった。
その様子は克司に、妻は自分以外の男性にフェラチオをしたことがあるのでは?との不審を感じさせた。
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