時間にしてほんの数十秒、距離にして10メートルもあっただろうか。
克司が蓉子を運んだのは、お湯の中に出ている一つの岩だった。
何段か椅子か階段のように段差があり、お湯の表面から一番高いところで1・5メートル程の高さがある。
昼間見た時には、若い男が子供のように一番上まで上がって、風に吹かれて涼んでいた。
夜はその岩に強いライトが当って、その反射が間接照明のように周囲のお湯を明るくしていた。
克司は妻を、その岩に座らせるように降ろした。
ドサリと投げ出したのではない。
ちゃんとお尻から岩に座れるように、そっと抱え降ろしたのだ。
蓉子はライトを直接浴び、目を細めながらお湯の中にいる筈の夫を探した。
数メートル向こうから、夫の声がした。
「そこの一番高いところに座って、俺に見えるように足を拡げて、オナニーをするんだ。」
誰もいないとは言え、広い露天風呂、外の世界で、それも明るいライトが当たる高い場所に座って、オナニーをする..。
野外ストリップだわ..。
私は、恥ずかしくて、惨めな踊り子なのね。
でも、見てくれるお客様は、大切な愛する夫..。
私、するわ。
私、今剃ってもらったあそこを拡げて、ご主人様に見ていただくの。
蓉子は恍惚とした表情で、足を広げ、そして右手を淫裂へ、左手を右の乳房へと持っていった。
見慣れて触り慣れてる陰毛の感触は、無くなっていた。
お湯のお陰でスムーズに剃れたあそこは、すべすべとした地肌に直接触れてしまう。
剥き出しなんんだわ..。
蓉子は斜め下から突き刺さる夫の視線を感じながら、右手の人差し指と中指を使って逆Vの形を作り、その二本の指で自分の陰裂をぐいっと押し広げた。
先程お湯の中の秘密の洞窟で剃られた時よりは若干低い外の空気が、蓉子の陰裂の内側にそっと触れた。
それだけで、今自分が大切な恥ずかしい場所を剥き出しにしていることを意識させられた。
そして、そっと右手の指をその中の部品へと近づけて行ったのだった。
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