蓉子は平たい岩に腰掛け、大きく足を広げると、そのまま上半身を後ろに倒して仰向けに寝かされた。
その横には、克司が持ってきた剃毛のための道具が並べられる。
夫がいつも使う二枚刃の安全カミソリが3本、それに蓉子の女性用美容カミソリ、ローション。
克司にしてみれば、SMとは言え愛する妻に必要以上の苦痛は与えたくない。
カミソリの切れ味が悪くなれば、直ぐに取り替えて、出来るだけ妻の柔肌を傷つけることなく、陰毛を剃り落としたかった。
蓉子は自分の横に並べられたそれらのカミソリを見て、また別の気持ちを感じていた。
あれが、私の身体を料理する道具..。
夫婦でSMをし始め、蓉子は奴隷妻となったが、これまで夫の克司は、縛るための縄と、妻の恥ずかしい姿を撮影するためのスマホくらいしか、道具は使っていない。
もちろんやがてはバイブやディルドー、乳首を挟む責め具、それにアナルを責める道具等にも挑戦しようとは思っているのだが、実際に道具を妻の身体に当てたのは、さっき陰毛を切り取るのに使ったハサミが最初だった。
蓉子にとって、夫の逞しいぺニスで虐めてもらうのは嬉しいし、とても気持ちよい。
しかしこれからは、金属製の刃物をこの身に使われるのだ。
夫が使い方を誤れば、蓉子の柔らかく敏感な部分の肌や粘膜に切り傷がつく。
それを思うと、恐い、と言う感情が湧いても当然だろう。
ところが今の蓉子には、夫がその恐さを与えてくれる、と言うことさえ、素晴らしく気持ちを高揚させていた。
蓉子は口には出さないが、心の中で夫に訴えていた。
貴方、思う存分に蓉子の身体を弄って。
それで私の身体に傷が着いても構いません。
そうするのが、奴隷妻である私のご主人様の特権。
もちろん少し恐いです。
でも、蓉子はその恐ささえ嬉しいんです。
克司はお湯の中に立って、目の前に横たわる妻の下腹を指で撫でた。
ハサミで長さ1センチ程に短く刈られた陰毛は、少しチクチクした感触だが、お湯に漬かってる間に程よく柔らかくなっている様だ。
克司はそこにローションを少し垂らした。
ローションが冷たかったのか、妻の身体がビクッと動いた。
しかし妻の顔は、硬く目を閉じて唇を噛み締めてた、覚悟を決めた健気な顔だ。
垂らしたローションを指で延ばし、下腹に広げる。
蓉子は、本当はこれだけでもたまらない刺激だった。
夫の指が、そのまま淫裂の中まで滑り込んでくれないか、とさえ思う程だった。
しかし、夫から
「いいか、剃るぞ。」
と言われて、下腹の皮膚にカミソリが当てられた時、もう一つ上の段階の恍惚感が蓉子の心を満たした。
掠れた声で、
「は..い..」
と答えるのが、やっとだった。
ゾリッ。
最初のカミソリが、肌を滑った。
克司は慎重にカ3センチほどミソリを動かしたが、ローションと陰毛がお湯で柔らかくなってくれたお陰で、刃が引っ掛かることもなく、スムーズに滑った。
カミソリが動いた痕は、きれいな肌が露出している。
血が滲んだりもしていない。
大丈夫のようだ。
克司は安心すると共に、更に今剃って露出した部分の隣にカミソリを進めた。
蓉子はまた別だった。
カミソリはスムーズに滑り、陰毛は引っ掛からずに剃られていったが、柔肌に直接刃物が当てられ、それを滑らされる刺激!それは例えようもないものだった。
思わず身体を動かしそうで、必死に意識してそれを止めた。
夫の指がローションを広げる。
カミソリの刃が滑る。
滑って剃られた部分を、また夫が指で撫で、剃り具合を確かめる。
その肌が直接受ける刺激だけでも、たまらない快感。
その上、その一剃り毎に、自分の黒い茂みが消え、恥ずかしい部分が丸見えの子供のような姿に変えられていくことを思えば...。
だめ。
今は、快感に溺れて声を出したり動いたりしてはだめ!
そう自分に言い聞かせるが、やはり下腹や太股がピクッと動きそうになる。
その時に夫が、
「動くなよ。
動いたら、蓉子の大切なところが切れてしまうぞ。」
と言った。
すごいわ...。
なんて..、すごいの...。
蓉子は動かなかった。
しかし、自分の膣から、お湯で濡れている身体にも関わらずはっきり分かる程、熱い淫液がジュッと溢れ出るのを感じてしまった。
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