仲居さんが立ち去って、いよいよ蓉子の奴隷妻としての剃毛の儀式が始まった。
夫から裸になるように言われ、蓉子は部屋の明るい照明の下で、浴衣を肩から滑らせた。
昼間の入浴後に穿き替えたショーツは、すでにじっとりの湿り気を帯びている。
そんなショーツを脱ぐのを夫に見られるのは恥ずかしかったが、それを夫が望むのだから仕方がない。
もたもたせずに、出来るだけ素早く脱いで、小さく丸めてしまおうと思っていたが、脱いだ途端に、発情した女独特のいやらしい匂いが立ち込めた。
蓉子にとっては恥ずかしい匂いだったが、夫の克司にとっては、香しくてたまらない匂いだ。
「待って。
今脱いだパンツを、見せて。」
と克司は妻の脱いだショーツを自分に手渡すように命じた。
蓉子はショーツを握りしめて、泣きそうな顔で、小さな子供が嫌々するみたいにがよこに振ったが、夫が重ねて要求すると、諦めたのように小さな布を差し出した。
蓉子のショーツの股間が当たる部分は、じっとりと湿り気を帯び、克司が裏返してその部分を見ると、天井の灯りを受けて、銀色に光った粘液が付着している。
そこからは、ツンとするようで、同時に甘いような、牝が男を引き付け理性を失わせる蜜のようなイメージの香しいがぷんぷんと発散されていた。
克司はその小さな布を自分の鼻に押し付けて、深く吸い込んだ。
自分の妻の魅力の全て、性的な部分だけでなく、慎ましさや可愛らしさ等、自分のへの愛情や心配りまでが恐縮されたような匂いだった。
克司のぺニスは、見る見る膨張した。
直ぐにでも妻を抱きたい、いや獣のように襲いたかった。
全裸で両手で辛うじて胸と陰毛を隠している妻も、恥じらいながらも、その目には熱い期待の炎が揺らめいている。
いや、だめだ。
今襲うにはもったいない。
せっかく妻が剃毛されることを承知してくれたのだ。
これからその儀式をしながら、慎ましい妻に、より多くの恥ずかしさを与えた上で、最後に俺の物にしてやる。
克司は辛うじて我慢した。
それから、再び蓉子の羞恥が始まった。
蓉子は夫からの命令で、部屋にある姿見の前に立たされた。
何度やらされても、鏡の中の自分の裸体を見るのは辛かった。
太って弛んだ50前の醜い女の姿、それが自分だと思い知らされる。
しかし、見慣れた下腹部の黒い茂みが、これから無くなろうとしているのだ。
「剃ったらしばらく見られないからな。
今のうちに、自分の黒い茂みを良く見ておけ。」
夫からの言葉に、羞恥だけでなく、甘い被虐感が蓉子を酔わせた。
前を押さえて隠していた両手を下ろす。
弛んではいるが、夫が誉めてくれるように、確かに肌の色は白い。
その白い下腹と太股の合わさる部分を彩る黒々とした陰毛。
中学生の時に生えてきてから、大人の女の証拠としてずっと蓉子の大切な部分を隠し、守ってくれていた。
それが、これから無くなるんだ。
蓉子は深いため息を付いた。
いよいよ第一段階として、ハサミによる陰毛のカットが行われる。
蓉子は畳の上に敷いた新聞紙の上に、仰向けに寝かされた。
両手を胸のウェディング組み、そっと目を閉じた。
私はこれから夫に、恥ずかしく料理されるんだわ。
そう思うと、被虐感がますます増し、嬉しいくせに、目尻から涙が一粒流れた。
そんな妻を、克司は淫靡と同時に健気で清らか、そして可愛いと思った。
いよいよ克司の指が、妻の陰毛を摘まんだ。
克司のに比べて、いかにも女性のらしく、細くて癖も少ない。
色は艶々して黒い絹糸のようでもあった。
ちょっと意地悪をしたくなり、摘まんだ陰毛を力を入れて上に引っ張ってみた。
目を閉じている妻の眉間に皺が寄って、痛みを感じてるのが分かる。
しかし可愛い妻は痛みに耐えて、我慢してくれた。
「さあ、切るぞ。」
克司はそう告げてから、摘まんで引き伸ばした陰毛の根本付近にハサミを入れた。
ジョキンと言う小さな音がして、一摘まみの陰毛が蓉子の下腹から無くなった。
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