蓉子は、鏡に映る己れのいやらしい身体を見て、頭がボーッとなった。
足元がふらつきそうだったが、夫が強い力で縛られた腕を掴んで立たせていてくれた。
突然その夫が、蓉子の身体をきつく抱き寄せた。
あまりの激しさに息が詰まるほどだった。
逞しい左腕が蓉子の背中を抱き、蓉子の胸は夫の厚い胸板に押し付けられ、尖った乳首も押し潰された。
同時に夫は、右手を蓉子の尻に回して、その豊かな肉を、力いっぱい握り潰すかのように力を込めた。
「ひっ!」
と仰け反る蓉子だが、その悲鳴をあげた唇に、夫の熱い唇が押し付けられた。
キス?
ああ、夫から..、いえ、ご主人様からキスしてもらってるんだ..。
夫婦なのに、もう何年も、キスなんてしてない。
新婚の時は私からねだってしてもらったのに、子供が出来てからは、娘の柔らかな頬にキスするだけで、夫とのキスなんてずっとしてなかった。
克司のあまりの強い抱き締める力と、唇が塞がれた苦しさから身悶えした。
身悶えすると、縛られて突き出された胸が、夫の胸板に擦れて乳首が捏ねられたようになる。
さらに、唇を逃れようとすると、かえって夫の舌が蓉子の唇の奥に侵入して口の中を舐め回し、蓉子の舌を吸い上げた。
「う、うう..」
十数秒の後、蓉子はうめき声のような声を出すと、膝をガクガクと震わせ、そしてガクッといきなり脱力した。
克司から強く抱かれていなければ、床に倒れてしまうところだった。
克司は、妻が立ったまま気絶したようになったのに驚いた。
しまった!強く抱き締め過ぎて、くるしかったようだが、大丈夫だろうか?
しかし、そっと唇を離し、抱き締める腕の力を抜くと、妻は再び呼吸をし、固く瞑っていた目を、うっすらと開けた。
目が開くと蓉子は、キョロキョロと廻りを見回し、自分の意識が飛びかけたと気がつくと、今度は激しい羞恥に陥った。
私、立ったまま、逝ってしまったんだわ..。
恥ずかしい..。
それに追い討ちするかのように、克司は蓉子に「逝ったんだね。
これまでなかなか逝かなかったお前が、縛られてしまったら、立ったままでも逝けるんだね。」
と言った。
その言葉に、蓉子は再び激しく羞恥した。
克司はそんな妻を左手で抱き抱えたまま、尻を握りしめた右手で、今度は蓉子の前を触った。
ショーツ越しだが、妻の下腹部がかなり濡れているのが分かる。
こいつ、これ程濡れたことって、これまでなかったな。
こんなに濡れやすい体質だったかな?
蓉子は夫に濡れたショーツの前を触られて、再び羞恥した。
「いや!」
つい、否定の言葉が出てしまった。
「嫌か?本当に、俺から触られるのは嫌なのか?」
克司が畳み掛けるように聞くと、蓉子は
「ご、ごめんなさい。貴方..。
お好きなだけ..、私を触ってください。」
と途絶えながら言う。
「貴方?
今は俺の事を、貴方とかお父さんとか呼ぶ時じゃないだろう!」
克司が強い口調で言うと、蓉子は
「ご、ごめんなさい。ご主人様!
私を、悪い蓉子を、強く罰して!」
と叫ぶように言った。
既に克司も蓉子も、SMプレイの劇中だった。
一頻りショーツの上から妻の股間をいたぶると、克司は蓉子の前にしゃがみ込み、両手で妻の最後の守り、白いショーツの両サイドに手を掛けた。
「脱がすぞ!」
そう言って、克司が一気にショーツを引き下ろすと同時に、蓉子は顔を背けて唇を噛み締めた。
そうしないと、また「嫌!」とか「やめて!」とか言いそうだった。
踝まで下げられたショーツを、蓉子の片足づつを上げさせて、克司は妻の足から抜き取った。
すごい!こんなにじゅくじゅくに濡れてしまっている。
持つとじっとりとした湿り気と、その水分の重さまで感じられるようだった。
それと、妻の淫水は、こんなに芳しいものだったのか。とも思った。
顔を上げて、目の前の妻の繁みを凝視する。
真っ白でふっくらした腹部の肌も美しい。
両方の太股もだ。
それが合わさる部分に、漆黒の繁みがある。
多分、濃い方なんだろうな。
たまには風俗で遊んだこともあったが、克司もそれほど多くの女性の裸体を生で見た経験はない。
ただ、雑誌のヌードグラビアやネットで見る女性の裸体と比べたら、あちらは明らかに部分脱毛等お手入れがされているのに、目の前の妻の陰毛はそうした様子は全くなかった。
垢抜けない、と言えばそうなのだが、久しぶりに明るい灯りの下で見る妻の裸体は新鮮で、しかもたった今こそ縛らせてくれた裸体は、たまらく魅力的だった。
克司がそっと妻の繁みに触ると、蓉子はビクッとして反射的に太股を強く閉めようとしたが、直ぐに力を抜き、かえって両足を少し開いていくた。
そんな小さな事だが、克司には妻の献身的な行為がたまらなく可愛く思えた。
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