全く隠しもせず、男に至っては勃起させたぺニスを誇示するかのようにして、若いカップルがは露天風呂に入って行った。
それから少し時間を開けて、克司と蓉子は露天風呂に入った。
広々とした岩風呂だった。
青空の下で微風が吹き通り、岩に植えられた松の木の緑も鮮やかだった。
混浴と言うと淫靡な響きがあるが、それとは正反対と思える程、健康的な明るいイメージの露天風呂だった。
克司は妻の脱衣を見て既に勃起しかけたぺニスを、なんとか落ち着かせて、前にタオルを当てて、軽く隠して歩く。
妻を他人に見せびらかすのが目的としても、さっきの若者とは違い、一応公衆浴場での最低限の礼儀やマナーは守るつもりだった。
蓉子はそれどころではなかった。
夫から与えられた白いタオルは、縦に広げても、蓉子の程よく熟した裸体の前部を隠すには小さすぎた。
蓉子は縦に広げたタオルを胸元の乳首ギリギリに当てがい、下に垂らすようにして、辛うじて下の黒い茂みまでタオルを届かせた。
そして胸元と茂みのところを、必死に両手で押さえながら、夫の影に隠れようと小さくなって洗い場を歩く。
もちろん隠せるのは前だけで、後ろからみたら、熟年女性らしい豊かなお尻とその割れ目は、丸見えになっているはずだった。
早く、浴槽に入らせてくれないかしら..。
恥ずかしくて私..、死んじゃいそう..。
蓉子の心の声がやっと夫に届いたのか、克司は備え付けの洗面器を取ると、浴槽の縁に蹲踞の姿勢でしゃがみ、豊かなお湯を汲んで掛り湯をした。
まず股間にお湯をかけ、反対の手で軽くぺニスから股間、尻の方まで洗い流す。
次に肩から数回お湯を掛けると、ザブンと浴槽に入った。
蓉子は一刻も早く浴槽に浸かって裸体を隠したいのだが、そのためには夫がしたように、掛り湯をしなければならない。
蓉子は、夫のようにお相撲さんの様な蹲踞の姿勢など出来ない。
洗い場に片膝を着く姿勢で踞ると、そっと前に当てていたタオルを外し、そっとお湯を汲んで身体に掛けた。
こんな明るい広い場所で、洗うためとは言え、手を陰毛の部分に当てるのは、蓉子にとってとても覚悟がいることだった。
その気持ちが動きに現れ、克司のように一連の流れるような自然な動きにならず、おずおずとした不慣れでぎこちない動きになった。
克司は浴槽に浸かりながら、妻が恥ずかしくて消え入りそうになりながら、それでも真剣な表情で、片膝を着いたまま自分のあそこを見下ろし、懸命にお湯を掛けて片手で洗うのを、面白がるどころか、感動するように見ていた。
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