コツ‥コツ‥コツ‥
歩くたびヒールの音が響く…
こんなヒールを履くのもかなり久しぶりのこと
扉の前まで来ると私はまた深く息を吸った
ドクドクと激しい鼓動が聞こえる
呼吸を整え、扉を開けた
リビングとダイニングとが繋がった広い部屋
私の家とさほど変わらないが男1人で住むには広すぎるくらい
ソファーに座りテレビを見ている彼の姿があった
「こんにちは、準備できました」
挨拶をしながら彼のもとへ歩みよった
「やぁ、久しぶりだね。ここに」
彼の横へと座る
ここでこうして会うのは数ヶ月ぶり‥
彼と出会って、こんなに会わなかったのは初めてだった
まるで初デートかのように私の心は昂っていた
お互いの近況をしばらく話、場が和み出した頃だった
「それじゃそろそろ始めようか。久しぶりの君の身体、じっくり見せてもらおうか」
彼の言葉に私の鼓動はまた激しく打ち出した
「…はい…」
私はソファーから立ち上がると彼の前に立ち、バスローブを脱いだ
卑猥な衣装に身を包んだ身体が彼の目に晒された
彼の舐めるような熱い視線が身体に突き刺さるのを感じる
「ん~いいねぇ、すごく似合ってるよ。後ろも…」
「ありがとうございます‥はい…」
後ろへと振り向いた
「あぁ‥いいねぇ…尻に食い込んでてすごくやらしい。机に手をついて尻を突き出して…」
彼の指示する通りに私は頭を下げるかたちでお尻を彼の方へと突き出した
立ちやすいよう足を少し開いた
そのせいできっと彼からはお尻の中が見えているんだろう…
そう思うと顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなった
「そんなに見ないで…恥ずかしい…」
思わずそんなことを言ってしまう
しかしそんな言葉受け入れられるはずはない
恥ずかしがる私を見て彼は微笑んでいた
※元投稿はこちら >>