フィットネスクラブを出た。夏場の外は歩くだけでも汗垂れる。
「さっきスタッフさんと何話してたの?」
「此れ貰った。」
「あっ、此処人気のラブホだ。
あのおばちゃんとどんな関係ですか?」
って怖い顔して睨まれた。
「トレーナーだよ。」
「それだけ。」
「私と同じ年の息子さんがいる。
だからいつも子供扱いされている。
母親みたいな存在だ。」って誤魔化した。
「なんだお母さんなんだ。」って問いただす顔つきの腕組みをやめてくれた。
そして直ぐに手を繋がれた。
やれやれですよ。
もしかして凄いヤキモチ焼きの性格か?
この女性は、独占欲激しいかもしれないなぁ?
深入りすると、危ないか?
まあまあ此処まできてるから、今更戻れないなぁ。
ラブホテルに到着した。
タッチパネル式の部屋が、並んでいた。
「あっ、此処。」ってボタンを直ぐに押して
しまった。
なんとぬいぐるみエリアの、キティちゃんやらディズニーランドやらリラックマなどの
女の子達が喜ぶ部屋シリーズの勿論リラックマ部屋です。
後から入ってきた若いカップルは、「おっとキティちゃんもらい。」
次々とカップルは、女の子達取り合いしていた。
ほんの数分後には、カップルだらけの大混乱状態でした。
残された男の子達は、「はぁ~ぁ。」
って隣接の禁煙ルームで煙草吸ってた。
私は、腕組みされていて逃げられなかった。
男性係員が、「この部屋とそこの部屋のお客様は、こちらのエレベータです。
この部屋は、3番目のお部屋です。」
ってあわてて部屋案内してました。
他のカップルは、サングラスしてたり、
うつむきしたりと顔隠していました。
私達は素顔だったので、同じエレベータの
カップルと直ぐに移動した。
そのカップルは、親子?
男性は、親父みたいでした(笑)
娘みたいな女の子は、はしゃいでた。
部屋に入ると、「ただいまぁ。」ってリラックマに抱きつく。
ユリラックマには、「おいっす~す。」
キイロイトリには、「ほらぁ、高い~ぃ、
高い~ぃ。」って子供をあやす様に放り投げていた。
異様な行動には、あ然でした。
思わず落ち着く為に、煙草を取り出し吸い出した。
彼女は、部屋のあちこちに有るぬいぐるみやマスコットやリラックマ刺繍のカバーの布団をめくったりとまるで子供の様に、はしゃいでいました。
さっきの女の子よりも、年上なのに変わらなかった。
私は、その間に風呂場に行った。
「ありぁ(´;ω;`)ブワッ
なんと壁の絵柄も、リラックマだらけでした(笑)」
「うわぁ~ぁ、此処、超良い~い。
あなたありがとう。」って抱きつかれて何度もキスされた。
これだけ大喜びされると、嬉しい。
しかしなぁ。
この部屋は、私には異次元空間でなんだかなぁ?
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