「あなた…お話があります。」
食事の後、美恵子が私を見つめながら切り出した。
「うん、改まってどうしたんだ」
「私、出来ました。。」
私たちには子供がいない…ってことは…ついに俺も父親になるのか。
「そっか、ついに出来たのか!」
「あなた…赤ちゃんじゃないのよ」
「えっ!?じゃあ、何が出来たんだ!?」
「御主人様よ…私の御主人様」
「おいおい、美恵子…何言ってるんだよ!
お前の御主人様は亭主である俺だろうが!」
「黙れ…ブタ」
黙れ?ブタ?耳を疑った。
従順でドマゾな美恵子の口からあり得ない言葉が…
「はぁ!?お前、今なんて言った!?」
美恵子は別人のように冷たい目になった。
「何度でも言ってやるわ!黙れブタ野郎って言ったのよ!」
まったく…訳がわからない。
「美恵子、冗談ならもう止めてくれ!」
「冗談なんて言ってないわ。これからは、私の言うとおりにしてもらうわよ」
地味で真面目で肉奴隷だった美恵子が…いったいどうなってるんだ。
御主人様って誰なんだよ。。何なんだよ。。
「わ…わかった。とにかく説明してくれ」
「はぁ!?説明なんてする必要ないわ、言うとおりにするの!?しないの!?まあ、しない選択はないんだけどね!」
「わかったよ。。」
「それでいいのよ。別に私はあなたを奴隷扱いするつもりはないの。
ただ、私の言うとおりにして欲しいの」
それを奴隷扱いって言うんだよって言いたかったが、グッと呑み込んだ。
※元投稿はこちら >>