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薄暗く狭い部屋の中で、首輪をはめた女が呼吸を荒くして携帯の画面に映る男からの指示を待っている。
『乳首』
携帯の画面の男は一切の表情を乗せない言葉でそう女に指示を出す。
女はその言葉で一瞬ビクンっと体を強ばらせるが、次の瞬間自分の両乳首を挟んでいる木製の洗濯バサミのひとつを自らの手で思い切り引き離す。
激しい痛みが女の乳首に走り、それは一瞬にして女の脳内まで駆け巡る。
『もう1回』
男が言い終わる前に反対の胸の洗濯バサミも女の手によって乳首に激しい痛みを与えながら離されていく。
自分の体に痛みを与える女の手に一切の迷いやためらいは感じられなかった。
あまりの激痛に女は声をあげそうになるが、この部屋で女が声をあげることは許可されていない。
必死で口に手をあてて、漏れでる声を抑えつける。
この部屋では、声をあげるどころか『人』としての全ての行動は女に許可はされていないのかもしれない。
『いい子だ。香織。』
携帯から聞こえる男の声に、女は痛みなのか快楽なのか自分でもわからないまま涙を流しながら
『ありがとうございます、、、』
と小さな声で呟くのが精一杯だった。
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セックスカウンセリングと名付けられた香織とのメールも回数を重ねて、お互いにLINEを教え合ってやり取りをしていた。
その日も普段通り何気ない会話から始まり、いつしか香織の自慰行為についてに話が流れていった。
槌香織さんは自分でした事ないって言ってたけど一度もないの?槌
槌はい。一度もないです。槌
普段はフランクな話し方になってきた香織も性の話になると敬語に変わる。
私はそんな香織が嫌いではなかった。
槌そっか。一度してみる?槌
槌やり方もわからないし、恥ずかしいです。槌
槌オ〇ニーに決まったやり方なんてないし、興味はあるんだよね?
一応セックスカウンセリングってことだし、試しにやってみようか。
今はルーム?槌
【ルーム】とは旦那のタクマが香織が集中してメールやLINEが出来るようにと、使っていなかった書斎を整理して作られたカウンセリングルームと名付けられた小さな部屋のことだ。
槌はい。ルームにいます。槌
槌じゃあ、ブラを外して直接自分の乳首触ってみて。槌
すぐに既読がついたので、香織がブラを外す姿を想像しながら返事を待つ。
槌触りました。槌
槌どんな感じ?気持ちいい?硬くなってる?槌
槌恥ずかしいです。気持ちいいかはわかりません。少しだけ硬くなってます。槌
香織は律儀にこちらの質問に全て答えてくれる。
槌香織さんはどんな風に乳首触られるのが好き?優しく?それとも激しく?ずっと触りながら返信して。槌
槌わかりません。主人は優しく触ってくれます。槌
槌基本的には相手に全て任せてる感じ?槌
槌はい。槌
槌じゃあ、今日は俺に任せてくれる?槌
槌はい。槌
槌乳首潰してみて。槌
突然香織が聞いた事のないような言葉を目にして既読から返信までの長さで香織の戸惑いが感じられるようだ。
槌どーゆー意味ですか?槌
槌そのままの意味。今香織が触ってる乳首を思い切り挟んで潰すの。どっちの乳首触ってる?槌
槌右です。槌
槌じゃあ、香織さんの右の乳首を指で思い切り摘んでみて。槌
槌痛いです。槌
槌もっと。
俺に任せてくれるって約束だよね?
自分の限界まで力込めて乳首潰してみて。槌
槌すごく痛いです。これ以上は無理です。槌
槌ありがとう!よく頑張ったね。
俺は香織さんの恥ずかしい姿や痛がる姿をこれからたくさん見てみたい。
香織さんは相手が喜ぶことに自分の喜びを感じるってゆってたよね?
これからは俺の事をいっぱい喜ばせて欲しい!
その右の乳首の痛み忘れないでいて欲しい。槌
槌わかりました。自信はないですけどできる範囲で頑張ってみます。本当に痛いです。槌
槌結局オ〇ニーまではいけなかったね?w
次はもう少し進んでみようね!槌
槌わかりました。よろしくお願いします。槌
こうして、香織への調教が始まった。
香織本人はこれが調教だとも気づいていないし、この先自分がどうなるかも想像もしていなかったはずである。
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