「・・・で、どうなの?」
「・・・・・・どう・・・って?」
肩をすぼめ小さくなったまま、由美が玲奈の目を見る。
「わかるでしょ?・・・どうなの?」
意地悪な笑顔の玲奈の声が少し冷たくなる。
それは、由美には まるで『わかってるでしょ?』と言われているように感じた。
けれど何も言えずに固まっていると、玲奈はわざと まるで子供に言い聞かせるようなトーンで、順番に説明をしながら 由美の目から視線を逸らさずに話した。
・・・言われたんでしょ?
「このまま、お前をオレの女にする」・・・って
で、オレの女にして欲しかったら、もっとオレに抱いて欲しいなら、もう2度と旦那に見せられないようにアソコの毛を剃れ・・・っだったっけ??
そこまで話すと、玲奈はもう我慢できないといった雰囲気で、両手で自分の腹を抱え 天井を仰ぎながら「キャハハハ!!」と大声で笑った。
その笑い声は店内の、それまで由美達を気にしていなかった客までが顔を上げて見るほど大きかった。
由美が店内の全員からの怪訝な雰囲気に恥ずかしさを感じている最中も、玲奈は両手で腹を抱えながら クックックックッ と笑い続けた。
そして、まだ治りきらない笑いを抑えながら、笑いすぎて涙を滲ませた玲奈の目が ゆっくりと由美の顔に、不安そうな目に上がっていった。
※元投稿はこちら >>