俺は奥さんを抱きしめた。
奥さんが泣き止むまで。
その間、俺は何も聞かなかった。
しばらくして奥さんも落ち着きを取り戻した。
奥さん「ごめんなさい。」
俺「いや。いいんだよ。それより…何があった?」
奥さん「今日…主人が子供達をお風呂に入れたんです。それで子供達を寝かしつけるのも主人がして…。私は今夜もまた求めて来るだろうなって思ったんです。」
俺「うん。それで?やっぱり求めてきたの?」
奥さん「うん…私がキッチンで洗い物してたら後ろから抱きしめてきて…子供も寝たから良いだろ?って…そんな言い方ありますか?…上から目線で…」
俺「それって…ひどいよね…」
奥さん「…それで拒否したら…突き飛ばされて………。それで…………」
奥さんは黙ってしまった。
俺は優しく奥さんを抱き寄せた。
俺「それで?」
奥さん「……蹴られて………ごめんなさい…カズさん…あの…」
俺「ん?どうしたの?なんで俺に謝るの?」
奥さん「………主人が……お前、カズさんとヤッたろ?浮気してるだろ!あの夜から!…って言うんです。」
俺はご主人が知ってるのは当たり前だと思った。
だってあの夜に、奥さんを抱けと言ったのはご主人なのだから。
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