奥さんはマン汁にまみれた手で携帯を掴んだ。
スマホの画面いっぱいに着信相手の名前が表示されていた。
俺「ハァハァ…ご主人でしょ?」
奥さん「ハァハァ…もう…無視…」
俺「ハァハァ…大丈夫かな?」
奥さん「ハァァァ…知らない…」
すぐに着信が切れた。
その後で奥さんは携帯をチェックしていた。
奥さん「あぁ…主人から…LINE…」
ご主人から「まだ帰って来ないの?」と何回も来ていたらしい。
俺も自分の携帯が気になって見てみた。
俺もマナーモードにしておいたのだが、ショルダーバッグから取り出してみると、ご主人から「妻が帰って来ないんですけど、まだ一緒にいるんですか?」と何通も来ていた。
俺「俺にもメール来てるよ。ご主人から。」
そう言って奥さんに携帯を見せた。
奥さんは「今日…色々あったのに…すんなり帰れる訳ないじゃん…」と小声で呟いた。
奥さんのLINEが既読になったからなのだろう。
すぐさま、ご主人から奥さんの携帯に着信が来た。
俺「出た方がよくない?」
奥さん「なんて言おう…友達と居るって言った方がいいかなぁ?」
俺「その方がいいかもね。またご主人が怒ったりしたら。子供も一緒だろうし…」
奥さん「ん~。子供の前では怒ったりはしたいと思うけど…どうしよ…」
迷いながら奥さんは電話に出た。
※元投稿はこちら >>