俺はソファの2人の横を通り、一度洗面所へ行きバスローブを着た。
ベッドへ戻るために再び2人の横を通った。
これはご主人が暴力を振るわないようにする為の俺なりの牽制だった。
ベッドに寝転がり2人の会話を聞いていた。
2人は静まり返っていた。
奥さんはゆっくりと話し出した。
奥さん「そうやって…すぐ怒鳴ったりするのはやめてよ。」
ご主人「……すまない。」
奥さん「いつも上から目線だったり…あのね…アナタはセックスの時もそうだったの。」
ご主人「いつ?そんな事はしてないだろ?」
奥さん「…俺の舐めろとか…すぐに挿れてきたりとか…私に愛撫なんてしてくれた事無いじゃん。」
ご主人「それは、たまたまだろ?俺だって愛撫くらいしてやったろ?」
奥さん「いつ?いつの事を言ってるの?知り合った頃だってちょっと触るくらいだったでしょ!」
ご主人「………………」
奥さん「カズさんみたいに私の身体を舐めてくれた!?私の身体を愛してくれた?………カズさんなんて…私の足まで舐めてくれたんだよ?見てたでしょ?足の裏まで愛撫してくれたの…」
ご主人「な、なに言ってるんだ…お前…な、舐めてくれただの…お前…本当に淫乱なのか?」
奥さん「淫乱とかじゃないよ…アナタ…自分が何を言ったんだか…覚えてる?…アナタがカズさんとのセックスの違いを教えろって言ったんでしょ…」
奥さんは泣き始めた様だった。
俺は話を聞いていて、ご主人が精神的に切羽詰まっている様に思えた。
それと2人のセックスについては、ご主人のそもそもの性格が問題だと思った。
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