電話でもご主人は「うーん…」と言うだけだった。
しばらくしてご主人が口を開いた。
ご主人「あの…さっきカズさんが、正直に話した方が都合の良いって言ってましたよね?」
俺「はい。言いましたけど…」
ご主人「都合が良い理由は?正直に話すと私が損するだけじゃないですか?」
俺「いや……いや、そんな事は無いですよ。」
ご主人「じゃあ…例えば?」
俺「えっと…例えば…ご主人の前でセックスするじゃないですか?その時に奥さんがご主人の性癖を知っていれば、ご主人はガン見したり出来ますよね?でも…奥さんに性癖を内緒にしてたら、ご主人はその時に興奮する訳にはいかないじゃないですか?」
ご主人「あぁ…そうゆう事か…」
俺「はい…だってご主人だって嫌々なフリをしなきゃならないだろうし…」
ご主人「そうですね。よく考えれば、怒ってるのに妻とカズさんのセックスを見る理由がないですからね。」
俺「はい。それに先ほど、俺に言ってたじゃないですか。妻を寝取られたんだって解って自分自身がスッキリしたって。奥さんにもぶっちゃけちゃえば、もっとスッキリすると思いますけど。」
ご主人「まぁ…妻にも解ってもらえたら…スッキリするでしょうね。」
俺「はい。上手くいけば奥さんと今より良好になるんじゃないですか?少なくとも今よりは。」
ご主人「うーん…少し考えさせて下さい。」
そう言ってご主人は電話を切った。
俺的にはもう奥さんに全てを話してしまったのだから、ご主人にも飲んで欲しかった。
ご主人からの返事は早かった。
俺が家に着いて程なくしてメールが来た。
ご主人からのメールには「先ほどの電話でのやり方でお願いします。」と書いてあった。
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