頭を抱えながらご主人は話を続けた。
ご主人「すごく後悔しています。妻の写真を見せたり、下着を貸したりするだけで終わらせておけば良かったと。」
俺「…………」
ご主人「でも、こんな事になって…妻とセックスするのも叶わない…すごく…すごく悔しくて、すごくすごく嫉妬してムカついているのに…」
俺「…………」
ご主人「今もムカついているのに……すごく興奮してるんです。」
俺「今もですか?」
ご主人「はい…情けないですが…」
俺「いや、それはご主人の性癖ですから情けないとは思いませんが。」
ご主人「いや…いいです。今夜だってカズさんに文句を言うつもりじゃなかったんです。正直に言えば、妻との事を聞いて興奮したかったのかもしれません。」
俺「そうですか。あの…私が言うのもあれですが…私から奥さんに仲直りするように言いましょうか?」
ご主人「いや…もう無理です。実は…ケンカした時に…暴力を振るってしまいましたから…」
俺「えぇ…何があっても暴力はダメですよ…」
ご主人「はい…すごく反省しています。取り返しのつかない事をしたって…」
俺「そうですよ…暴力は…」
ご主人「はい…もう仲直りする事は諦めました。あの…それで…出来れば妻とのセックスを見せて貰えないですか?」
俺「えぇ?セックスしている所をですか…」
ご主人「お願いします。妻の身体を見たいんです。」
俺「でも…それってご主人公認で浮気を続けていいって事ですよね?」
ご主人「………は、はい……」
俺「奥さんにもう暴力はしないですよね?」
ご主人「はい…それは約束します。もう暴力はしません。」
それからご主人は黙ってしまった。
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