俺は家で妻の帰りを待ちながら、倉庫裏で見た妻と男の姿を思い出していた。
夜7時過ぎに妻は帰宅したが、買い物袋は持っていなかった。会議で遅くなるはずの俺が家にいることに、驚いた様子だった。
「あなた、今夜は会議で遅くなるのじゃなかったの。」
「会議は中止になった、」
「そう・・・・晩御飯はあり合わせでいいかしら。買い物してこなかったの。」
俺は倉庫裏で見た光景を思い出していた。車のシートを倒して妻に乗った男は激しく動かしていた。やがて腰の動きを止め、
ゆっくりと妻のからだから離れると、妻の女陰から白い精液が流れ出ているのがはっきりと見えた。俺は再び妻に裏切られた屈辱に耐えきれず、
その場から逃げるように立ち去ったのだった。
「あの男と会ってただろう。」
俺は低い声で言った。
「・・・どうしてそんなこと言うの?」
「見てたんだぜ。男と車にいるところを。」
「隠れて見てたの? 違うの、どうしても転勤前に一度会ってお別れがしたい、て彼が言って、それで・・・」
「それでセックスしたのか? 中だしまでされてたよなあ。」
「あたし、嫌だって断ったの。だけど無理やりされたの。見てたのなら、どうして止めてくれな・・・」
俺はいたたまれず妻の言葉を遮った。
「いい加減にしろよ。そんな話、俺が信じれると思うか? 何度俺を裏切れば気が済むんだ?」
「お願い、信じて。彼とは終わったの。彼、○○県の離島に転勤が決まったの。自分から希望した、て言ってたわ。
船でしか行けない、すごく遠い場所よ。私の話が信じられなくても、その島のホームページを見ればいいわ。
来月赴任する新任医師に彼の名前が出てるから。」
俺は感情的にぐちゃぐちゃになって、どう反応していいのかも分からぬほど混乱していた。
何かを妻に言おうとした瞬間、俺は意識を失っていた。次に気づいたのは病室のベッドの上だった。
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