突然の大城からの電話に俺は混乱していた。秘密クラブのプレイに再び妻が参加するという知らせだった。
大口スポンサーである会長の要望が強く、断れなかったらしい。妻も会長に恩義を感じていて断れず引き受けたというのだ。
そろそろ、そういう淫靡な世界から妻に足を洗ってほしいと思うのだが、今までのしがらみが簡単に止めさせてくれないようだった。
前回同様、メンバーは全員仮面を付けての参加だった。俺は大城に事前にどんなプレイをするのか聞きたかったのだが、
当日までは誰にも知らせてはいけないルールになっていて、夫の俺にも教えてもらえなかった。俺は妻には気づいていないふりをして、
再びゲストとして参加することにした。
日時は土曜の夜だった、妻は新しい職場での歓迎会に出るという嘘を俺に言って、夕方ごろ家を出た。
俺はその後、タクシーで大城のラブホテルに向かった。入口には土曜なのに「本日休業」の看板が掛けてあった。
その日、ラブホテルははクラブのメンバーのためだけの貸し切りなのだった。
仮面を裏口で渡され3階に行くと、一室をマジックミラーから覗くためのコの字型の部屋には、すでに10組以上の仮面姿の男女が、
プレイが始まるのを待っていた。
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