麻酔で眠っていた妻は、処置室で「先生」のしたことは全く気付いていなかった。回復室という名の部屋で麻酔から覚めた
妻は俺が傍に居ることに驚いていた。俺は「先生」の悪事は妻に話さず、内々に事を収めようと思った。何故かと言うと、
「先生」が示談金と治療費無料を即座に申し出た事、「先生」を訴えたりすれば会長やクラブも巻き添えになること、
そうなれば我々夫婦にも害が及ぶこと、などを考えたからだった。「先生」がゴムを付けていたことも理由の一つだった。
思えば、ラブホテルでのあの状況は職業的に慣れているはずの「先生」にとっても大いに刺激的だったのかもしれない。
80の爺さんが30歳の女に種付けするのを隣で手伝わされたのだから。
妻の顔貌は可憐でもろい女性に見える。実際には図太くて粗削りな性格なのだが、外見的には容貌と熟した肉体との間にも
ギャップがあるのだ。その妻を、透明なバイブで弄び感じさせたあと、凍結保存で貯めていた爺さんの精液を注入するのだ。
白濁した液が細いチューブを通って透明なバイブの中を流れ進み、妻のマンコに入っていく光景は、俺の網膜に焼き付いて
離れなかった。俺に見られていることを妻が知らないことも、淫靡な悦びを俺に与えていた。
そんな俺の邪な心がけのせいか、再び妻に生理が来てしまった。俺はかなりお腹いっぱいの状態だったのだが、
妻は「もう一回チャレンジするね。」と軽やかな声で言うのだった。
妻が「先生」に再チャレンジの相談をすると、会長の精子ストックが無くなったこと、会長の健康状態が良くない事などを
話されて、会長からの精子提供は断念せざるを得ない状況だとの説明を受けた。努力が無駄になった気がしてがっかりしたが、
それで諦める気にはならなかった。俺は「先生」のクリニックへ相談に行った。診察室で二人だけにしてもらい、
俺は先生に頼んだ。
「会長が無理というなら先生の精子をください。」
先生は慌てた。
「な、何を言い出すんですか。」
俺「だって、こないだ妻を眠らせて犯そうとしたじゃないですか。」
先生「それとこれとは話が違う。第一、私はあのときゴムをつけていた。」
俺「ゴムだって、失敗するかもしれないじゃないですか。」
先生「理論的にはそうだが・・・だが大体は避妊できてるんだ。」
俺「妻を犯そうとはしたが、精子を渡すのは嫌、て何かおかしくないですか。」
先生「だから、それとこれとは・・・」
俺「そうか、そうだな・・・先生には奥さんと子供がいるものな・・・」
先生「・・・・妻とは10年前に離婚しました。子供はそのとき親権を取られて、年に1回しか会えていません。
私の浮気が原因でした・・・・」
俺「それだったら誰に遠慮することもない。堂々と精子提供すればいいじゃないですか。」
先生「あなたも強引な人だな。よし、そこまで言うなら提供しよう。だが条件がある。セックスでしか提供せんぞ。
俺も男だからな。奥さんとセックスさせるなら、提供しようじゃないか。どうかね、嫌じゃないのかね?」
俺「はい。」
先生「そうだろう。嫌だろう。」
俺「違います。それでもいいという意味での、はい、です。」
先生「えっ?・・・分かった。私も職業柄、不妊のご夫婦の苦悩は知っているつもりだ。夫のあなたがそこまで言うのなら
協力しよう。」
俺「今度は俺の条件です。」
先生「まだ何か要求するのかね。」
俺「俺がセックスの場に立ち会います。」
きっとその時先生は俺を変態と呼びたかっただろうが、それはしなかった。先生は秘密クラブの事は知らないから、
自分が会長の受精を手伝ったホテルの部屋がマジックミラーになっていて、俺が別の空間から見ていたことを知らなかった。
以前に借り腹による出産を手伝った会長に頼まれ、凍結精子の妻への受精に手を貸したのだった。
今度も妻の受胎可能な日に先生に手伝ってもらわなければならない。セックスする場所がどこがいいかと先生に聞いた。
先生「ちょっと言いにくいのだが・・・できれば夜の診察室なんてどうかな。」
俺は心の中で、変態、と叫んでいた。
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