俺は妻を抱くたびに、黒人男性のダンサーのような美しい肉体に抱かれ、長い肉棒にくし刺しにされる妻の姿を思い浮かべていた。
嫉妬という気持ちを通り過ぎて、羨望に近い気持ちだった。妻の女陰は徐々に回復し俺のサイズに合うようになっていた。
俺は妻の秘密を知っていることも、マジックミラーの向こうで妻と黒人の交わる姿を見ていたことも、妻に気付かれないようにしてい
た。それが俺ができる妻への思いやり、夫婦関係を保ちながらディープな性を愉しむマナーのように思えたからだ。
それに、研修医との関係は一度俺にバレているので、夫婦関係では俺は有意なポジションにいるはずだった。
ひと月ほどして大城から連絡があった。次の連休に、先日とは別の有名ホテルのワン・フロアーを借り切ってパジャマパーティーを
開催するというのだ。男女合わせて20人前後の参加らしい。例によって仮面姿だが、パジャマだけ用意して欲しいと言ってきた。
俺はもちろん承諾した。さて問題は妻への言い訳だった。それには一番無難な出張を選んだ。
「今度の連休だけど、急に出張が入ったんだ。一泊二日でN市に行く事になった。」
妻は
「そう、残念ね。私は留守番で家にいるわね。」
明るい顔で妻は答えた。
パーティーの日、俺は出張用のカバンを手に家を出た。途中でデパートに寄ってパジャマを購入した。
夕方まで映画を見たりして時間を潰し、予定時間にホテルに入った。上階のデラックスな客室の階が会場だった。
妻が来ることは予測がついていたので、鉢合わせする可能性を考えて、途中で買った帽子を深くかぶり、
ホテル地下の駐車場から会場に向かった。エレベーターから出ると黒服の男に仮面を渡され、男性用更衣室に
割り当てられた客室で着替えるように案内された。客室は今まで泊まったことのないおしゃれで広々とした部屋だった。
パーテーションで区切られた小区画でパジャマに着替え、番号入りの袋に衣服を入れて係員に預けると、
パーティー会場に案内された。入口で係員に胸に付ける玩具のバッジを渡されたが、それには熊の絵が描かれていた。
ドアの次に黒い遮光カーテンを抜けると、会場は暗くて最初は人の輪郭しか分からなかった。
だが次第に目が暗さに慣れて来ると、部屋は普段はスイートルームらしく、そこへ十数人の男女が既に集まっていた。
広々としたリビングには円形にソファーが置かれ、仮面を付けた男女が腰かけていた。続きの部屋のベッドルームの
ベッドの上に座っている者もいた。男性は俺と変わらぬパジャマ姿だったが、女性は薄いネグリジェで乳首や陰毛も透けて
見えていた。皆それぞれ、動物や花などの異なる図柄のバッジを衣類に着けていた。
パジャマ姿の大城が仮面を付けて会場に現れた。
「皆さま、お時間になりましたので、本日のパティーを始めさせて頂きます。
まずは最初のペアーを発表いたします。これはランダムに決めさせて頂きました。途中でペアーを変えたい場合は
ご自由に願います。なおクラブのルールにより、女性は男性の、そして男性は女性の独占物ではございませんので、
平和的共有をお願いしたいと存じます。では最初のペアーを発表します。狐とバラ、猫とサクラ、ライオンとユリ・・・・」
俺はチューリップの女性とのペアーだった。近づいて来た女性は以前ラブホの会場で隣に座って来たリナと名乗る20の女性だった。
薄いピンクのネグリジェの下に赤いTバックの水着を身に着けていた。胸はDカップくらいだろうか、薄暗い部屋で見る白い谷間が
エロかった。
「お久しぶりです。今日は熊さんですね。」
可愛い声だった。以前アイドルの卵だと言っていたことを俺は覚えていた。
「何か、飲み物取ってきましょうか?」
「ありがとう・・じゃ水割り。」
彼女がグラスを両手に持って帰ってくると、互いの腰が接し合う近さでソファーに並んで腰かけた。
「じゃあ、再会にカンパイ。」
俺はご機嫌な気分になっていた。
暫らくした時、妻が男と並んで入ってきた。紫の仮面を付け紫のネグリジェに深紫のショーツだった。
今回は紫のカツラはしていないが、俺は直ぐに妻だと分かった。隣のパジャマ男は髪の半分が白髪で60歳前後のようだった。
男はどこかの企業の重役かもしれないと思った。再び大城が司会を始めた。
「ご歓談中のこととは存じますが、どうぞ他のお部屋を利用頂き、ごゆっくりお過ごしください。
1時間後に、またこの場所に戻って頂くようお願いします。なお、それぞれの部屋はツインベッドですが、
何人と共用されるのもご自由でございます。また、ご自身は他の方のプレイをご観覧されるだけでも
結構でございます。」
妻はどうするか、俺は直ぐには動かずに見ていたのだが、男と手を繋いでさっさとその場を出て行ってしまった。
他の者たちも移動を始めたので俺もリナと一緒に部屋を出た。廊下にでると妻と男が部屋に入っていく姿が見えた。
俺はリナと隣の客室に入った。部屋の冷蔵庫からビールを出して俺は飲んだ。妻の姿を見たせいか、
喉がカラカラに乾いていたのだ。リナはベッドに座っていた。
部屋に頭髪の剥げた初老の男と若い女が入って来た。二人は隣のベッドに並んで腰を下ろすと、俺を向いて一礼した。
「失礼します」
直ぐに二人はキスをし始めたので俺は少々驚いた。剥げた男は舌を絡めたいやらしいキスを、同じ部屋にいる
俺とリナに見せつけるようにしていた。リナが言った。
「私たちもしようよ。」
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