あれから通勤の時に国分や他の痴漢に遭遇する事はなかった。
驚く事に、私は痴漢を待っている・・・。
国分の玩具であてられた様に、身体が求めているのだった。
あの日以来、感受性は上がっていたが、生の男を味わえていない・・・。
会社に着いてお仕事を始めると、全く音沙汰の無かった国分からメールが
入っていた。
(おはよう、さなえちゃん・・・寂しかったみたいやな・・・今夜辺りまた会わへんか?
俺は優しいから何でもわかるんやでえ・・・。
はるかちゃんやったら、心配せんでもええで・・・、出前館で晩ごはん用意しといたから・・・
旦那さん帰る迄に帰ったらええやろ・・・、電車降りて駅からマンションまでの間に
ちょっとサプライズ用意しとくから、お楽しみにな・・・)
全く私の都合など無視してメールを入れてくる・・・。
また、私の家庭の動きを知っている様な物言い・・・。
それでも私に拒否権は無かった・・・、所々にはるかの名前を出し、脅迫されている感じがした。
それでも、否応なしに高まる興味と恐怖・・・、サプライズって・・・。
私はいつに無く仕事がうまく進む・・・、何かウキウキしている・・・。
同僚からも変化を勘づかれるほどだった。
そして終業・・・。
私は会社を出て駅に向かう・・・。
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