一方、さなえは・・・
昨日はどうかしていたみたいだと自分を肯定していた。
いつもの様に電車に乗り、会社に行って・・・。
いつもの様に電車に乗って帰ってくる、そんななんの変哲もない生活・・・。
新たに加味されたのは、国分と言うスパイス・・・。
でも、私は国分のカバンを開けてしまった。
まるで今の私は指名手配されて逃げている感覚だ・・・。
いつ国分に詰め寄られるか判らないからだ。
国分の体験は着実に私の妄想を大きく刺激しただけでなく、侵食し始めていた。
電車の中でも、会社でも、メールを見る度に・・・。
正直、一日終わる頃にはクタクタだった・・・。
マンションに着く頃にはまた、妄想が活発になる。
国分に監視されているんじゃないか・・・・。
もしかしたら、はるかが襲われているんじゃないか・・・。
けれど、全てが小説のネタの様に私の頭になだれ込む・・・。
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