まるでセールスマンの様な服装・・・。
気を利かせたのか、セキュリティの整備されたこのマンションの事を理解している様だった。
国分) ほな、あがらしてもらうで・・・。
玄関に入ってダイニングに通す。
何かバックと紙包を持っている。
さなえ) どうぞ、お掛けになって・・・コーヒーとお紅茶どちらになさいます?
国分) ああ、お構いなく・・・、俺はコーヒーの方がええけど・・・。
さなえ) 判りました、アイスコーヒーで良いですね・・・
用意していたアイスコーヒーをキッチンから持ってくる。
そしてテーブルにグラスを置きながら・・・。
さなえ) 国分さん、変な事お願いしてすみません・・・、しかもこんな所までご足労お願いして
私、ずっと心配していたんです・・・あなたにあんな事されて、名刺まで奪われて・・・
どんな事言われるんだろうと・・・。
そして、詫びたいと言うお話・・・正直・・・驚きました。
そんなあなたを、信用してこんな機会をお願いしたんです。
どんな事からお話を始めたら良いか・・・・。
私としては、あなたの経験がお聞きしたくて・・・。
その・・・・痴漢とか・・・レイプとか・・・手口について・・・なんです。
国分) そうかい・・・俺も足を洗ってるから、昔話になるけどな・・・そんなんで良かったら
今日は資料も持ってきた、時効に成ってるのも有るけど、成ってないのも有るから、さなえさんに
裏切られたら一巻の終わりや・・・。
まあ、これが俺の誠意ってとこやろか・・・。
今日はテーブルを挟んで向かい合い、話をしている。
私はまだ始まったばかりの、国分の話に聞き入る・・・。
経験者の凄みと言うか、虚構ではない本物の持つオーラに飲み込まれる様だった。
そして、テーブルに置かれる、国分のノート・・・。
一見なんの変哲もない大学ノート・・・、開いて驚く。
犯罪のプルファイルの様に綺麗に整理されていた。
中学生位から三十路位の女性がファイリングされている。
顔写真、名前、住所、携帯番号まで克明に記入されいて、どこまで攻略したか、完全攻略された
人は、凌辱の方法からその後どうしたかも書かれていた。
何人かを見ているうちに、目の前の人物がした事だと気付きノートを閉じた。
さなえ) あ、ありがとう・・・、それでは今迄に記憶に残っている痴漢の内容とレイプの内容をお聞きします。
まずは痴漢について、お願いします。
私はメモと録音しながら質問する。
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