後部座席に乗り込む私を見送って、女性の手がドアを閉めた。
ドアが閉まると、パーキングエリアの前を通り過ぎる、高速道路を走る車の音が 一気に遠くなった。
風を感じないだけで、透明なガラスに囲まれた車の中は 外とは別世界に感じた。
「へぇ・・・頭が良いのね・・・」
真希と名乗った女性は、私の制服を知っていたようだった。
優しい笑みを浮かべながら私を見ている。
「・・・それに・・・」そう言いながら、その視線が胸に降りてくるのを感じて、私は制服を着たままなのに恥ずかしくなり とっさに両手で胸を隠した。
けれど真希さんの視線は、容赦なく私の胸を撫でていった。
「・・・・・大きいのね・・・いつものコンビニ店員みたいなダボダボな制服じゃ分からなかったわ・・・私より大きいんじゃない?・・・・ね、カップは?」
「・・・・・・Hです」
私は両手で胸を守りながら体を屈めていた。
恥ずかしくて仕方がなかった。
なのに、他の人より早く大きくなりはじめ、他の人より大きくなりすぎた、自分自身のコンプレックスの一つである胸の事を 簡単に告白していた。
そうさせる甘さが、その声にはあった。
「大きいのね・・・・私と同じくらいの体型なのに、カップは2つも大きい・・・・・ほら、隠さないで手を広げて・・・」
私はゆっくりと、胸を隠す両手を解いていった。
そうしなければいけない・・・そんな気になる強さが 声に滲んでいた。
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