私は、男の股間から目が離せなかった。
浅黒い肉の棒はヌラヌラと光りながら、日に焼けた男の太い指が上下に動くたびに揺れていた。
その先にある赤と黒な混ざったような塊が、ゆらゆらと揺れながら透明な汁を滲ませていた。
私は、女から目が離せなかった。
ストレートの黒髪が男の足の間で上下に、左右に揺れていた。
白い指が、大きなお尻の肉を掴んで広げていた。
その割れ目に、女は自分から顔を押し付けている。
鼻を毛の中に埋もれさせたまま、顔を左右に、上下に動かしていた。
いつからか、熱い息遣いを想像していた。
それほど女の動きは情熱的だった。
ニチャニチャとゆう音が聞こえる気がしていた。
それほど、ソレは生々しい光景だった。
見てはいけないモノだと、心が叫んでいた。
穢れたモノだと・・・悍ましいモノだと・・・
なのに、私は目が離せなかった。
手に持ったペットボトルに纏わり付いた水滴が、ポタポタと床に落ちていっても、私は身動きもできずに ただじっとソレを見つめていた。
頭がぼおっとした。
廊下の空調が流れ込んできているはずの涼しい部屋の中で、顔が汗ばんでいた。
何も考えられなかった。
けれど、自分が『ソレ』に惹かれているのだけは、ハッキリと感じていた。
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