さらに2週間がたったが、仕事の目途はまだまだ見えなかった。
今夜も、家に着くころには11時を過ぎてしまう。
数日前、妻から今回の繁忙期の終わりについて聞かれた。
さすがに連日の深夜帰宅は、妻にまで影響を与え、生活のペースを乱してしまっているのかもしれないと思った。
早く終わらさなければいけない・・・そう思ったが、事実を誤魔化しても仕方がない。
妻に嘘をつくわけにもいかず、まだわからない、1ヶ月は続くと思うと 正直に答えた。
「・・・そう」
それだけ言った妻が、どんな表情をしていたのかは、後姿しか見えなくてわからなかった。
「・・・まだ水曜日か・・・」
夜の道を家に向かって歩きながら、俺は無意識に呟いていた。
週が始まって3日・・・中日であるはずだが、今週末はとうとう休日出勤になるだろう。
憂鬱な感情で心の中がモヤモヤとしていた。
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