足の付け根が、歩きにくいほど痛かった。
服に擦れるだけで乳首が痛い。
アソコは、まるで昔に経験した初体験の後のようにズキズキと痛かった。
そんな体で、遅くなると分かっていた旦那の帰宅を待った。
「お帰りなさい」
玄関から「ただいま」と聞こえた。
不自然にならなってしまわないよう、何度も練習したのに、声が上ずんでしまった。
顔を見られたら見抜かれてしまう気がしてキッチンに逃げた。
私の後姿を見ている雰囲気に怯え、振り返られなかった。
旦那の足音が寝室に向かうのを聞いて、安堵の息を吐いた。
「・・・・何かあった?」
旦那の言葉に、ドキッとした。
心臓が跳ねるのがわかった。
旦那に背を向けながら、顔が熱くなっていくのを感じていた。
「・・・・・・どうしたの?」
声が、さっきよりも上ずんでしまった。
だから、すぐに言葉を続けた。
「何も無いわよ・・・・」
曖昧な言葉・・・
上ずってしまった声・・・
けれど旦那は、「そうか」としか言わずに、ご飯を食べ始めた。
※元投稿はこちら >>