「・・・お帰りなさい」
水曜日の夜。
帰宅したのは11時を過ぎていた。
プロジェクトの決算のけりがつくまでは、暫くはこの時間の帰宅になるだろうという事は、今までの経験から妻にも理解してもらえているはずだった。
帰宅した俺を、妻は声だけで迎えた。
リビングに入りキッチンを見ると、いつもと同じ服装の妻がいた。
いつもと同じように、夕飯と呼ぶには遅すぎる俺の食事を 温めなおしていた。
その後姿が・・・そして、さっきの声が、いつもより少し色っぽく感じた。
ネクタイを外し、リビングに戻った。
俺の食事は、もうテーブルに並べられていた。
雰囲気に・・・空気感に、理由もわからず妻に問いかけていた。
「・・・・・何か、あった?」
自分の口から出た質問に、自分自身が驚いていた。
なぜそんな事を聞いたのか、自分でもわからなかった。
何かあるはずがない・・・・そう思い、戸惑っていると 妻が答えた。
「・・・・・・・どうしたの?・・・・何もないわよ・・・」
妻の声に、安堵の息を吐いた。
なのに、なぜか興奮する自分がいた。
ズボンの中は、まるで妻とプレイを楽しんでいる最中のように勃起していた。
下着と擦れるだけで爆発しそうなほど、理由もわからず興奮していた。
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