パーキングエリアの一番奥・・・旦那が停めた場所よりも、さらに遠くに車を止めた。
長い建物の前には 時間を潰してサボっているのか、いろんな会社のロゴが書かれた営業車が並んでいるが、さすがにこんな端に停まる車は無いようだった。
心臓がドキドキしていた。
体の芯がズキズキと疼いていた。
平日の昼間のせいだろうか・・・大型のトラックは、数台しか停まっていない。
私はゆっくりと視線を動かし、トラックを順番に確かめていく。
あの男の、黒いキャビンの大きなトラックは そこには無かった。
車のダッシュボードの時計は、11時23分と表示していた。
『水曜の・・・昼過ぎ・・・』
男の声が、頭の中に響いた。
本当に来るのだろうか・・・
いや、来る前に逃げないといけないんじゃないか・・・
こんな場所からは一刻も早く逃げなくては・・・
あの男がもしも来てしまったら、私は・・・
そんな事を考えながら、私は動げずに時計だけを見つめていた。
頭の中で、あの男の目が私を見つめていた。
男の声が耳元でこだましていた。
お前を抱きたい・・・
されたいんだろ・・・
犯してやるよ・・・
お前に突っ込んでやる・・・
私は時計を見つめたまま、指をワンピースのスカートの中に伸ばしていった。
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